日記
文緒



 

過ぎてしまえば全部夢。


うまくいった事もいかなかった事も、
悲しかった事も嬉しかった事も、
現実の出来事も空想も、
過ぎてしまえば大した違いは無い。


最後に残るものは何なんだろう。


今の私に残っているものって何だろう。

本当は分かってるんだけどね。


それを見つけたところで、
それを自覚したところで、
切ないだけ。


だから、
気付かないふり、
見えないふり、
知らないふり。



月を見る度に、
その表面に乗っかって、
あっというまに凍え死んでしまいたいと思う。



宇宙に放り出されて、
一瞬のうちに消滅してしまいたいと思う。


それでも私は、
自分で稼いで自分で消費して、
この先何十年とそれを続けるんだろうな。




2004年12月06日(月)
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