◆少女の赤いぼうし(マスタード風味)...小林 明香

 

 

さよならの日。 - 2002年10月27日(日)

先生。逢えてよかった。アナタに。逢えると思ってなかったから。。でも、今日はゴメンね、夢の森にいけなくて。

大事な人とは離れたくない。
大好きな人を失いたくない。

人は誰しもいつかはいなくなる。
この世から消えてしまう。

できれば、愛する人には、長患いの末に苦しんで苦しんで
死んでもらいたい。
・・・これは、あたしのエゴだ。
そんなことは判っています。

それでも時々、真剣にそう願ってしまうのは、そうでなければ
死を受け止めるのが怖いから。

朝、目覚めたら死んでた。 これは最悪。
眠るように死んだ。 これも許せない。
そんな、今にも眼を開けそうな顔をして、死んでいるなんて、
あきらめられない。
           あきらめきれない。

だから時々、あたしがあきらめられるように
死んで欲しいと思ってしまう。

でも

本当は違う。

きっとアナタが苦しんでいたら、あたしはアナタが楽になるように
手をかしてしまうでしょう。
本当は、苦しんでなんて欲しくない。

アナタが望むように
アナタがあたしを愛してくれたように
アナタが生きてきた、その姿のままに
死なせてあげたい。

あたしはアナタの手を離さない。

絶対に 離さない。

そして、アナタが消えてしまった後は、その手を心の中にしまいこむ。
そう、そのとても冷たい手を。




投票ぼたん。続きに期待は注文しないで。




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