兄がぶっ壊れた。 父親が自分たちのことを「欺瞞家族」っていったことに過敏に反応してしまったらしい。 あたしは、学校に行く準備をしていて、リビングで何か罵声と激しい物音が聞こえて なんだろうと思ったら兄が和室に来て暴れだした。 母親も飛んできて押さえつけた。 兄:欺瞞家族だぁ〜〜〜逃げたくせに、逃げたくせにぃ〜〜〜〜 叫びながら、暴れていた。 母は、「○○(兄の本名)に言ったんじゃない、お母さんにいったんだよ」 てなだめていた。押さえつけながら。 あたしは後ろから抱きしめながら、えらいえらいって頭をなでてあげた。 今の今まで我慢してきたものが、一気に噴出したんだ。 出せただけ、いいこと。 収まりかけたらまた馬鹿な父親が出てきて 「どうした?!」 とかいいながら、説教始めた。この神経が信じられない。 弱いとか、そんなことを言っていた。 そんなこといって、どうなるって言うの。元凶のくせに、一服盛ってやろうかとおもった。 余計に暴れる兄。もう、なに考えてるんだ、このジジイ。 い:あとで説明するから、お父さんはリヴィングでゆっくりしてて!お願いだから。 母親が何とか言って、父親を連れて行った。 あたしと兄だけになると、暴れなくなった。 まだ、呼吸が荒い。これじゃひきつけ起こしちゃう。 い:ゆっくり息して。お兄ちゃんが嫌じゃなきゃこうしてるから。 前から抱きつくように兄を抱え込むあたし。 兄:やばい・・・喘息の発作起きそう・・・ い:マジ?!アストフェリンとかもってない? 兄:・・・・ない。・・・・でも、あ・・・・大丈夫・・・・。 い:そかそか。落ち着いた?少しは。 頷く兄。 い:病院行くんでしょ?着替え、もって来るからね。 Tシャツに着替えさせて、兄のズボンを探した。ない。 父とリヴィングで話してた母に尋ねる。 い:お兄ちゃんのズボンは? 「きのうのやつがあるから、それでいいから、早く病院いこう」 い:OK.
と思ったら、血まみれの兄が階段から降りてきた。 鮮血が、パジャマをぬらしてる。でも、死ぬほどじゃない・・・・。 兄があたしの誕生日にくれたバーバリーのミニタオルで手首を押さえてる母。 そのうえから包帯を巻くあたし。 母は慌てて救急車を呼んだ。 途中あたしが電話を変わって事情を説明した。母はパニックに陥っていて、説明し切れなかった。
救急車を待つ間、兄のズボン、うえに羽織るもの、タオルをあたしの大きなカバンにいれて救急車を待った。
ようやく救急車が来た。 兄が収容されてあたしと母も乗り込んだ。 応急処置がされて、兄が寡黙になる。目の焦点が合わない。 でも、息はしてる。 なんて奇妙なものを見ているんだろう。
近くの整形外科について、車椅子で病院に運ばれる兄。 傷は5センチ。 ぱっくりと口を開けた傷を見てしまった。 縫うらしい。処置の間は待合室で待っていた。 処置が終わってからまた家族(?)が呼ばれ、兄にズボンと羽織るものを着せた。 兄:こんなダサいもの持ってきやがって・・・。 い:損だけ憎まれ口たたけるなら大丈夫だね。 処置してくれた医者にこれから精神科に行くことを告げる。 掛かりつけは、都内の少し遠い病院。だけどあたしは半年以上掛かっているからそこがいいと告げると 「わかりました。でも、通うのが辛かったら近いところでもいいと思いますよ」 といってくれた。
さて。 今日、あたしは家に帰る気になれない。 あの無神経極まりない父親に何を言われ兄のようになってしまうか分からないから。 できれば、父が帰国するまで外泊していようと思う。 今日は前に素敵なセックスをしたオトコに泊まる場所を手配してもらう予定。 これからまたあんな激しくも素敵なセックスをするために、体力ためないとな・・・。 もうほとんどかれてるけれど・・・・。
ちなみに最初は 母親があわない薬を飲み合わせたためのショック状態になって あたくしが呼びましたとも、救急車。 あ〜使えない兄貴だ。(爆
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