見捨てられることがこの世で一番怖いこと。 自信のなさがそれに拍車をかける。 容姿的にみても。 身長・顔・肌・胸・手足の長さ・体臭・手・姿勢 性格的に見ても。 家柄・学歴・学力・体力・知力・判断力・忍耐力・思いやり・センス
あぁ、絶望的でございます。
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□心理学トピックス(2)
■代表:芳野正彦 ================================================================ 前回、育児放棄をした母親のお話をしましたが、それには「嗜癖(しへき)」が 関係していると書きました。 今回は、その「嗜癖」が世代間連鎖する仕組みについてお話します。
たとえば、前々号に書いたような母親に育てられた子供たちはいったい どのように育つのでしょう。 母親からの愛情を十分に受けているとは言い難く、自己肯定感に欠如した子供、 つまり「自分は生きていてもいいのだろうか?」 「生きる価値のある人間なのだろうか?」という疑問を常に心の内に持ったまま の子供が出来上がっていくわけです。
自己肯定感の欠如した人間は他者との交流もうまくいかず孤立しがちです。 なにより自分の中に人としての誇りが培われません。 子供は親から愛されることによって、まず親を自分の誇りとします。 そして親という後ろ盾があってこそ、勇気をもって外界に立ち向かっていけるのです。
ところが、自己肯定感の欠如した子供には、この誇りがありませんから 学校の友達や教師が恐い存在として認識されます。 なぜなら、人生早期において、他者とは親のことですから、 そしてその親から愛されなかったわけですから、学校の友達や教師は、 この子供にとって、自分を認めてくれる存在ではなく、愛してくれる存在でもなく、 保護してくれる存在でもないからです。
するとこういう子供はいじめられっ子になるか、いじめっ子になる可能性が大です。
■「いじめ」を通して自分の価値を確認する。
自己肯定感の欠如した子供は、その欠如を埋めるためにパワーゲームをします。 つまり、「自分は価値のある人間なんだ!」とわざわざ証明しないと 生きていけないわけです。
パワーゲームとは相手を支配することによって自分の価値を確認することです。 簡単に言うと「いじめ」ですね。
相手を負かすことによって自分の価値を見出しているのですから ずっと勝ちつづけないといけないわけです。 (これも嗜癖行動といえますね) 負けたら、その時点で「いじめられっ子」になってしまうのですから。 しかし、ずっと勝ちつづけることなんて出来ませんよね。 いつかは、挫折を味わいます。
これは、とても寂しいことです。 自分の存在そのものを疑わねばならない空虚さは想像を絶するものでしょう。
このような寂しさを紛らわすために、アルコール依存になったり、 恋愛依存、摂食障害、などの嗜癖行動へとのめりこんできます。 人間関係嗜癖が他の嗜癖の元になっている所以はここにあります。
まず、人間関係(親子関係)の歪みありき、なのです。
パワーゲームばかりの自分の人生を、 早いとこどうにかしないと・・・ あたしが壊れて死んでしまう。 つかたぶんその前に、 誰かに殺されちゃうんだろうなぁ。
愛されたいと願うけど、 あたしは誰も愛せない。
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