いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2015年05月22日(金) いやはや!なんと緊張感のない議会だ

 本日から平成27年第1回臨時会が召集された。先の統一地方選挙後初の議会、さらに5期目の私にとって、2年半のブランクがあっての初議会である。なんとなく、タイムマシンに乗ったような、懐かしい感覚で議場に入った。

 今日の私のミッションは、議案質疑である。本会議に上程された議案は、通常は所管委員会に付託され、その委員会に所属する委員が「すべった、ころんだ」とイチャモン、おっと、審査をして本会議に戻る、という仕組みである。が、一人しか議員がいない次世代の党は、本会議において質疑という制度を使うしか、公に問うことができない。

 与党会派と言われる、自民、公明、民主は使わないため、議案質疑はお役人には大変嫌われるが、制度なのだから文句は言えないはずだ。

 62号議案 都市計画道路補助第44号線整備計画工事その11請負契約について

質疑の概要

私:5社で入札をしたところ、一発で1億90008万円の業者が落札した。大田区の予定価格に対して96.74%という高い落札率であった。大田区の1億円以上の入札案件は、ほとんどが「談合が疑われる」95%を超えている。

本件につき、談合防止策を講じたか?

副区長:契約書に談合防止について明記した。また、談合情報があれば公正取引委員会に通報している。入札は適正に行われている。

私:議長!再質疑!

他の自治体を見ると、都道府県では東京都75.5%、政令市では新潟市73.5%、一般市では徳島市76.1%と大田区の落札率と比べて低い。なぜ、大田区だけが高いのか?

また談合の温床と言われている入札参加者の事前公表、現場説明会や庁舎内での設計図書配布をやめ、匿名性をあげるべきだが、どうか?

また、区内業者育成の名のもとに指名競争入札や制限付一般競争入札にした結果、大田区の建設業者の多くが競争力が低下し、経営破たんや、経営不振に陥っている。育成という名の「保護」では業者は育たない。どう考えるか?

課長:質問通告にないので答弁は控えたい・

私:嗚呼!いない間に、ずいぶんと緊張感のない議会になったな!新人議員のみなさん、こんな情けない議会でいいのか!

 
 63号議案 区の義務に属する損害賠償の額の決定について

質疑の概要

私:本件は庁有車と接触した自転車への賠償事故だが、1506万という額は非常に高い。過去にも高額な賠償事故があった。確かに民間の保険会社を使うのだろうが、翌年の保険料は割高になり、その増額分は税金である。保険会社も区担当も、甘い査定になったいないか。ずいぶん前だが、洗足池の島を長年占拠していた住民に同じ面積の土地を無償で与え建築費を出した事例や、区有の池を不法に利用して釣堀を営業していた事業者に1億円を出して退去してもらった事例など、「大田区ならたかれる」と思わせるな。

また、議案ではないが、専決処分の報告10号の2では、家の前のビニール袋に入れておいた雨合羽などをゴミ処理作業員が捨てたとして、5万7130円を賠償したが、これなども証拠がないから「言い値」で払ったのではないか。雨合羽それも5万円もするものを、家の外に置くか。

副区長:民間の保険会社が査定したもので正当な額である。

 ふう〜!また、このナンチャッテ区議会で4年間戦うのか。答弁した課長さんも、本音では「いかんな」と思っているのだろうが、宮仕えだから辛いやな。新人議員さん、10名が誕生した。党派を超えて、活性化した区議会に変えて行こうではないか! 



 


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