2014年08月02日(土) |
辺境の離島対馬レポート4(海自対馬防備隊) |
7月28日対馬視察の最後は、海上自衛隊対馬防備隊である。防備隊本部のほかに、下対馬警備所、上対馬警備所、壱岐警備所の三か所の監視拠点で、海峡を通過する艦艇、不審船の監視を行っている。
防備隊長から概要説明を受けたが、防備隊の歴史の説明では「大東亜戦争」という言葉を使われていた。さすがに、帝国海軍と同じ軍服を着ている海軍将校である。
(対馬防備隊本部)
防備隊本部自体には、陸自や空自のように見るべきものがある訳ではなさそうである。実は、この防備隊周辺の土地を、韓国資本が買い漁っているというのが当地への視察目的である。
防備隊敷地周辺には、対馬リゾートと銘打った韓国人用のバンガロー風の宿泊施設と、民宿のような宿泊施設がすでに営業をしており、現在、ペンションも建築中である。
(韓国人宿泊施設入口)
実際に、対馬リゾートの許可を得て敷地内に入らせて頂いたが、うらびれた安宿泊施設という印象で、以前、真珠工場だったころ天皇陛下がご行幸された記念碑も敷地内に保存されており、敵対的な感じは受けなかった。
(韓国敷地内にある天皇陛下ご行幸の碑)
防備隊長の説明からも、もっぱら韓国人観光客がバスでやってくるようで、安全保障上の問題は少ない感じである。が、だ。実は、真珠工場の土地が売りに出された際に、防衛省にも打診があったそうだ。5000万円内也。防衛省は断ったそうだ。
(対馬リゾート内宿泊棟)
(韓国側から海自敷地「鉄柵の向こう」を望む)
海自側から韓国民宿「先の建物」を望む)
(海自施設立入禁止のハングル看板)
ところが、いまの韓国業者、小野田防衛大臣に寄れば「2億円なら売ってもいい」と言っているそうだ。安普請の建物の建築費を考えてもいい商売である。なぜ、防衛省は買わなかったのだろうか。
今回のケースでは、単純に韓国資本の商売目的の土地購入だが、防衛施設周辺や、港湾、空港、水源地周辺の外国による土地購入には、何らかの規制を強化すべきである。
対馬市長は、「内国人(日本人)ができること(土地購入)を外国人に規制することは、国際法規に反してできない。そこで、水源地の土地購入には、誰であっても厳しい条例の規制をかけている。過去にもそれにより、外国資本の購入を断念させることができた。」と誇らしげに語られていた。
なお、参考までに、対馬市の調査によれば、対馬市における外国人の土地保有率は全面積の、0.006%とのことである。
尖閣諸島購入の東京都の例を出すまでもなく、実は現場に最も近い自治体のほうが、国より対応が素早いようだ。与党、公明党に遠慮する必要がないからかしら…
以上で、二日間の対馬視察は終了した。陸海空各自衛隊、対馬市役所、対馬市議会、また、手配を担当して頂いた佐藤正久、宇都隆両参議院議員に心より御礼申し上げたい。
われわれ、自衛官出身議員は、たとえ地方議員であっても常に国家観を持ち、地元では防衛思想の普及に努めるべきだと痛感した2日間だった。
対馬空港から福岡空港に降り立つと、後輩の紺野入間市議が「先輩!東京行きまで、軽くやりますか?」と、悪魔のささやきを呟いた。いっちゃう?
(頑張れ!後輩、紺野埼玉県入間市議)
おい、紺野!もうダメだ、呑めんぞ。「先輩!もう一杯だけ!」
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