いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2011年10月24日(月) 大田区立嶺町小学校改築工事談合情報その後

 様々な談合情報が私宛に寄せられる。お役人や業界筋でも、まだ良識が残っている証拠である。頂いた談合情報は、大田区経理管財課長、公正取引委員会審査局、しかるべき官憲(名は伏せる)などに提供している。

 先般届いた談合情報は、大田区立嶺町小学校改築工事についてのものだった。まだ入札そのものが公示もされていないのに、チャンピオン(落札予定業者)が決まったとの内容だった。役所をなめきった業界の体質に「ふざけるな」と、談合情報を公開した。

 建築はY、電設はM、機械設備はS、所謂業界の重鎮企業が落札するとの内容だった。それから1ケ月。業界内、役所内でも様々なハレーションが起こった。政・菅・業・と言われるわが国の談合体質に鉄拳を下すのは誰か?いずれにしてもいいことである。

 その結果、電設業界は区内の某所で調整会議を行い、当初のMではない別のイニシャルMが落札することに決定。また建築業界は紛糾して調整がつかず、「まともな入札」が行われ、大田区の設定した最低制限価格(ロアリミット)ギリギリの価格でのつばぜり合いが展開されることが確定的になったようだ。これこそ、大田区執行部が答弁している「適正な競争」である。

 仲良しの機械設備の業界は波風立たず、既定路線、というのが事情通の見方である。

 経理管財課長や区執行部は、これほどの情報を提供していても「大田区の入札では談合はない」と、言い張る。それこそ仲間ではないかと思うほど頑なまでに否定する。

 業界の皆さん、もう一度調整して、建築以外も大田区予定価格の85%ぐらいで落札してみてごらん。信用してあげるから。くれぐれも、何度入札しても最安値の会社が同じという「談合原則」や、落札率99%なんてのだけは、もうやめてね!


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