2011年05月27日(金) |
区議会議員の区外施設視察 |
お役所はなんでも「理由づけ」が必要である。商店街の新年会の参加費を税金で賄おうとすると理由を書く必要がある。「区内商店の実情について意見交換をした」等のようにだ。まあ、新年を祝って酒ぼ酌み交わした、とは書けないだろうが、言い訳がまかり通る世界でもある。
例えば旅行もそうだ。海外旅行とは書けないから「海外視察」となる。行政視察、●●視察等、旅行会社には格好のカモでもある。何しろ、民間の価格は関係ないのだから。
さて、区議会議員選挙の年に必ず行われる「視察」が、区外施設視察である。これは、新たに議員に当選した新人や希望者に対し、大田区外にある施設を視察させるというものだ。
4年前までは確かに「区外施設」が多かったのだが、今回は「契約保養所」という名の「旅館見学」が多くなってしまい、はたして、必要な視察なのか疑問が残る。以下、4回の視察先をご覧いただきたい。
長野(1班:6/28〜6/29 2班:6/30〜7/1) 視察先:スパランドホテル内藤(山梨県笛吹市)・野辺山学園 宿泊先:休養村とうぶ
伊豆(1班:7/4〜7/5 2班:7/7〜7/8) 視察先:熱海シーサイドスパ&リゾート・伊豆高原学園 宿泊先:伊豆長岡京急ホテル
神奈川(1班:7/11〜7/12 2班:7/13〜7/14) 視察先:ホテル城山(湯河原温泉)・ゆがわら水の香里(湯河原温泉) 宿泊先:強羅アサヒホテル
千葉(7/21) 館山さざなみ学校
無論、宿泊費は税金で賄われ、昼食や夜の宴会いえ夕食時のお飲み物代も、税金で支給される「日当」が充当される。したがって、全額税金である。
契約保養所の旅館など見なければ「神奈川」の視察はいらないし、「伊豆」も日帰りで実施できるだろう。行政のお金の無駄を指摘すべき議員として、はたして新人議員さんはどう感じるだろうか。
|