2010年05月05日(水) |
安全保障オンチの自衛隊最高指揮官 |
鳩山総理大臣は、自衛隊法上、陸海空自衛隊の最高指揮官である。つまり、我が国の安全保障の最高責任者であるのだ。
ところが、この三軍の最高指揮官の口からたまげる言葉が、昨日発っせられた。
「昨年の衆院選当時は、海兵隊が抑止力として沖縄に存在しなければならないとは思っていなかった。学べば学ぶほど連携し抑止力を維持していることが分かった」
恐るべし国家である。国家の最も重要な役割は、教育でも福祉でも道路建設でもない。それは、当然のことながら「国民の生命財産を守ること」である。国民の生命財産を守れてこそ、教育があり、福祉があり、道路建設があるのだ。その意味で、私は常々「防衛は最大の福祉である」と訴えているのだ。
さて、その国家としての最大かつ最重要なミッションである安全保障につき、内角総理大臣が「学べば学ぶほど‥」とは、恐ろしい人が日本のリーダーになってしまったものだ。
第二次世界大戦の敗因については、様々な研究があるが、そのひとつに「陸海の統合運用のなさ」があげられている。陸軍と海軍のセクショナリズムが、合理的効率的な部隊運用を妨げた結果、物量でも圧倒的優位にある連合国に負けた、というものだ。これは、ランチェスターの法則でも、永く語られている戦術である。
この失敗を繰り返さない意味で、現在の自衛隊では、最高幹部の養成機関である防衛大学校(旧士官学校、兵学校)を陸海空要員を「同じ釜の飯を食わせる」全寮制としているし、先の組織改正で、陸海空を統合運用指揮する「統合幕僚長」が新設された。
そのような、軍隊の有機的な運用と、沖縄の地理的立場について、まったくご存知なく「最低でも県外」と発言され、沖縄県民に期待を抱かせ、日米両国の事務担当者を振り回した罪は極めて重大である。
また、昨日の、鳩山総理大臣の発言を聞いた米国首脳陣は「能天気な坊ちゃんだとは思っていたが、ここまでとは‥」と、日本を民主党政権を、もはや同盟国として扱わなくなるに違いない。
民主党にも、まともな外交、安全保障の論客が何名かいるではないか。出て来い、まともな民主党国会議員!小沢幹事長が怖くてどうする!
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