2009年10月29日(木) |
地方自治経営学会 研究大会@新潟 |
私が学会に行きます、と言うと多くの方が「え〜」と驚かれる。学会=学術的学会、という構図はどうも私の雰囲気には似合わないらしい。といって、いまひとつの「宗教団体」たる「学会」も違うだろう、ということで、皆さん驚かれるのだ。
さて、今日から、その不似合いな学会が始まる。地方自治経営学会というものだ。これは、今から20年以上も前に志ある地方議員と学者が、三菱銀行(当時)の会議室を借りてはじめたものが、全国規模になり、地方自治体の共催が恒例にまでなったものだ。
毎年、春と秋に研究大会を開催することになっており、多くの志高い地方議員と議論することは、日頃「超田舎役場」の大田区役所でのストレスを解消してくれる。
今回も、200名を超える参加者名簿には23区の議員は、世田谷の女性と私だけ。都内だけで2000名を超える地方議員がいるはずだが、この体たらくはなんだ。票にもならない、宴会もない「まじめな勉強会」など興味がない、ということだろうか。
今回のテ−マは「これからの政治・行政の方向と新しいまちづくり」で、以下、各講師と演題である。(敬称略)
新型政令指定都市、合併新潟市の新しいまちづくり 新潟市長 篠田昭
総選挙を終わって、これからの日本の政治、行政はどう変わるか 朝日新聞編集委員 坪井ゆづる
平成の大合併、その総合評価 日本経済新聞社編集委員兼論説委員 谷隆徳
城下町町屋の再生 観光カリスマ 吉川真嗣
市民の手による日本海夕日キャンペ−ン 夕日キャンペ−ン実行委員会 木戸敏雄
地方分権と市民協働による都市経営 長岡市長 森民夫
これだけのセッションであると、「あたり」も「はずれ」もある。どれが、そうだとは講師に無礼なので論述しないが、私は、たったひとつでも「感動」を受けることが出来れば、その講演会は大満足だと思っている。
その意味では、たった一人から村上市のまちづくりに挑戦した、観光カリスマ吉川氏の後援はすばらしかった。詳細は長くなるので、明日に。
終了後、楽しいのは全国各地から参集した地方議員との交流会である。新たな気づきやパワ−を毎回頂く。午後8時、二次会のお誘いをお断りして、旧知の友人と待ち合わせた。
Kさん、彼は新潟から慶応大学に進み、JTB(当時は日本交通公社)に入社。広報など本社のエリ−トコ−スを歩み、新潟支店長、公務営業本部部長職などを経て、新潟県知事に乞われ「新潟県観光監」になり、第二の人生を歩み始めようとしている矢先に、突如、新潟県議会議員の候補者に。
そして、見事当選されたのだ。彼とは、昭和の終わりにJTBの総会で初めて出会い「JTBらしくない」雰囲気と仕事ぶりにいたく感銘して、以来親しくお付き合いをさせて頂いている。
いまでこそお馴染みになった「赤いJTBマ−ク」の作成をアメリカのCI会社とともに行ったのは、彼である。当時、JTB代理店会でも売り上げ上位だった私は、このCI導入を、JTBだけでなくJTB代理店、提携店にも広げることが、JTBマ−クを広げる最良の方法だ、と進言し、実際、そのようになった。懐かしい思い出である。
さて、議員になった彼に会うのは初めてである。ホテルのロビ−で再開した彼は、まったく変わらないJTBのKさんだった。私同様に議員バッチをつけていない、お互い「民間人」の感覚を忘れていないことを再確認できた。
それから、彼の行きつけのお店で、例によって「いぬぶし独演会」をやっちまった。大反省!Kさん、ありがとう。
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