2009年10月02日(金) |
やっと出てきた検討資料@子供文教委員会 |
昨日は、区議会子供文教委員会だった。本来の文字は「こども」と表記するのだが、日本語の表記で漢字があるのに、くだらない理由をつけてフェミニストたちがひらがなにしているのには腹がたつ。ちなみに、障害者を障がい者と書いたりするが、本質的な問題解決ではないと思う。
さて、大体議会では、議員が「感情的に」なんとかならないのか、と意見を言い、役人が「出来ない理由」を一生懸命説明してチャンチャン、というのが既定路線である。万一、役人が「ぜひ、実施したい」などと答弁したとしたら、デキレ−スで事前に打ち合わせがあったと考えていい。まあ、私みたいなハグレ者議員には、絶対にない仕組みではあるが‥
そのような攻防戦で欠落しているのは「客観的に判断するデ−タ−」の提示である。ところが、このデ−タ−を分析して、客観的に判断するということは、議員も役人も極めて不得意である。いや、そもそも地方自治に、そぐわないのかもしれない。
首長(区長など)は支援団体の「団体要望(ときにはエゴ)」をいかに政策に取り入れるかで次期選挙の応援度合いが変わるだろうし、議員とて地元要望や、後援者の「陳情」をどうやって、とりいれさせるのかが「良い議員」と勘違いしている輩も存在する。
そのようなシ−ンでは「客観的なデ−タ−」は、かえって邪魔にすらなる。したがって、このような文化のなかでは、なかなか適正な資料が提示されないのだ。
今回の笑い話は、「認証保育所の補助金を倍にして欲しい」との陳情審査の資料である。9月24日の委員会では、役人側から資料の提示はなく「補助金の増額は検討課題である」という、役人用語の「やりません」という説明がなされた。
そこで、私が「区立保育園、私立保育園、認証保育所、私立幼稚園の公費負担についてデ−タ−を出せ」と噛み付いた。次の委員会で出てきた資料は、保育園は子供家庭部(正式には、子ども家庭部)が資料を、幼稚園は教育委員会が別々に、別々の基準で出してきた。まさに縦割り行政である。デ−タ−としての体をなしていない。
また怒った。「縦割りではなく、同じ基準で比較できるデ−タ−を1枚に作ってくれ」と。そして、やって昨日出てきたデ−タ−は次のようなものだ。
保育園と幼稚園の公費、保護者負担(全年齢平均一人当たり年額)
税金による負担額 保護者負担額 区立保育園 1,813,000円 227,390円 私立保育園 1,384,000円 234,800円 認証保育所 1,041,000円 720,330円 私立幼稚園 325,000円 368,440円
これで、やっと陳情にあった認証保育所の保護者負担が他の施設に比べて高額であることがわかる。また、保護者負担はさほど高額ではないが、保育園、保育所に比べて、私立幼稚園の税金による負担が低いことが、よくわかる。
このような「比較検討」や「タイムスタデイ」は、お役人は「あまりやらない」。主権者、雇用主たる区民には「知られたくない」のかも知れない。 もはや、お役人=お上の時代は終焉したのだが、オツムの中はまだお上??
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