2009年04月04日(土) |
誤探知?言葉が違うんじゃない! |
いや冷や冷やした。今日は、息子(陸上自衛官)が久しぶりに帰宅することになっているが「11時のテポドン発射が終わらないと行けない」との連絡があった。こうなったら、さっさと撃て!!!
と、テレビのテロップに「発射」との文字が走る。金正日や北朝鮮に対する、腹立たしい憎悪とは裏腹に「これで息子が来れる」という、極めておかしな状況となった。
ところが、数分後「さきほどのは誤探知」とのテロップが再度流れる。なんだと!!!!!!!「誤探知」とはなんじゃい。どうやら、千葉県旭市にある技術研究所にある最新鋭レ−ダ−(技研にあるということは、本格運用ではないと思われる)が、なんらかの航跡を捕捉した、との情報が「伝言ゲ−ム」のように伝わり、「発射」となったというのだ。
予備自衛官としての私の訓練招集部隊である、防空指揮群から同じ基地にある航空総隊司令部に情報があがり、そこから官邸に、と瞬時に伝達されたことは大いに評価されるが、そのいくつかのポイントで「再確認」が行われなかったことは、大問題であろう。
緊迫するジタイのなか、少しでも早く、とあせる気持ちも理解できるが、であれば「未確認情報」として「第一報」をあげ、続報で「確認情報」をあげればいい。
「誤探知」という言葉は、なんとなく「機械が間違った」というイメ−ジがあるが、機械(レ−ダ−)は何らかの航跡を捕捉したのだから、誤探知ではない。それを、北朝鮮のミサイルである、と「誤判断」したのは、残念ながら、わが航空自衛官である。
加点よりも減点主義の人事が横行しているのは、どこの役所でも同じだ。今回の「誤探知」により、多くの優秀な若手幹部や有能な指揮官の将来を「切り捨てない」よう強く望む。普段は、雁字搦めにしておいて、こんな時だけ自衛隊を攻めるんじゃないぜ!!
|