大田区で、任期付きの課長職を公募している。これは、過日可決してしまった（いまは賛成したことに後悔している）任期付職員の採用に関する条例に基づき公募されるものだ。

　民間活力を導入するためと説明されたこの制度が、結果として大田区ＯＢに改めて高額な給与を支払うことが出来るようにしたり、国、都の「天下るほどでない役職のお役人」の定年退職後の再就職先として「大田区」を活用する、という懸念のある制度になってしまったからだ。

　今回は「都市基盤施設の設計、及び施工管理の課長級の職員」を広く公募するそうである。一般的に言って、このような、大田区役所内でも十分に人材がいるであろう職につき「公募」するケ−スは、ほとんどが「出来レ−ス」であることが多い。

　今回の職であれば、東京都か国土交通省のお役人で、すでに「合格者」がいて、その採用の「いい訳」として「公募」という手続きを取っている可能性がある。特別区人事委員会の「承認」が必要だが、手続き上の瑕疵さえなければ、こんなものは問題なく承認されるザルである。

　このような「出来レ−ス」を防ぐためには、誰が見ても「文句」の言えない逸材が応募することだ。どうか、志ある、さらには能力のある方の応募をお待ち申し上げる。

　なお、現在、民間企業にお勤めの方であっても、大田区の課長職終了後（３年、更新可能）、同じ企業に副職することについては何ら法的規制はないので、行政と人脈を作る意味でも、面白いのではないだろうか。是非！是非！デキレ−スと思われないためにも、有為の人材をお待ちしている！

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