いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2008年05月02日(金) 熊さん、虎さんチーム離別

 ある小さな国には、森とそこから少し離れた場所にいくつかの村があり、さらに森のそばには、サル山があった。

 村には、それぞれ村長(ムラオサ)がいたが、これはほとんど友好的に選ばれ、その村を治めている。が、最近では、この村長の顔も名前も知らない若者が増えて、村長達を困らせているのだった。

 森には、いくつかのグループがあり、4年に一回、村の中から、この森に住むに相応しい者を選ぶことになっている。なぜなら、この森の住民は、お隣のサル山のボス猿や、子分猿たちが村人達に悪さをしないよう、また、村人のために働くよう監視する仕事を任せているからだ。

 サル山の大ボス猿も4年に一回、村人により選ばれるが、最近まで20年間にわたり、偉大な大ボスが君臨しており、村人たちからも毎回選ばれていた。昨年には、何匹かのサルが『私が大ボスになる』と、村人たちに訴えたが、森の暮らしが長かった、今のボスが村人の人気が高く、その地位を確保した。

 前の大ボス猿に仕えていた、子ボスや、サブリ−ダ−挌の猿たちは、新大ボスに忠誠を誓った、サブリーダー猿により、よそのサル山や、荒野に追い出されてしまった。

 森の中に住む50匹の中には、5つグル−プと一匹で暮らす者が2匹、合計50匹が暮らしている。一番大きなグル−プは、グル−プ内でも二つのチ−ムに分かれている。仮に、熊さんチ−ム、虎さんチ−ムとしよう。

 熊さんチ−ムは、どちらかと言えば、サル山の大ボス猿と近いチ−ムで、虎さんチ−ムは、大ボスや、サブリーダーの猿たちからは疎んじられているであろうリ−ダ−が率いるチ−ムである。今回、このグル−プのリ−ダ−を選ぶことになったのだ。

 前から、このグル−プに居たのは、熊さんチ−ム7匹、虎さんチ−ム8匹の15匹だった。昨年から森に暮らすようになった新人3匹は、どちらのチ−ムにも所属していなかった。

 そこで、劣勢の熊さんチ−ムを助けるべく、サル山のサブリ−ダ−挌のお猿さん2匹が、村長や、昔、この森に住んでいた村人のもとへ出かけたのだ。そして『あなたの村から、森に移り住んだ者に熊さんチ−ムに入るように説得して欲しい』と懇願したというのだ。

 村長達は、サブリ−ダ−猿の頼みは、親しいサル山の大ボス猿からのものだと思い、それぞれの村出身の森の住民に、その趣旨を伝えた。ところが、昔、森の住民で今は村に戻った祈祷師は『冗談じゃない』と、この申し出を断った。この祈祷師は、以前から『歯の痛み』を専門に祈祷して治すと評判だった。

 結果、熊さん、虎さん、9匹対9匹で引き分け。再度、やったがまとまらず『では、分かれよう』となったらしい。

 同じ森で暮らす、2番目と4番目のグル−プは、どちらのチ−ムと親しくしようか思案中。3番目のグル−プは、そもそも両方のチ−ムと仲が悪かったんで、この争いには無関係。

 森やサル山での出来事には、とんと興味のない普通の村人達は、バカらしくて無関心。

 嗚呼、どこかで似たような話を聞いたっけ。昨晩夢でみた童話である。

 そういえば、今日、自民党大田区議団が二つの会派に分かれたようである。正夢?単なる偶然だろうな‥

(ご注意)あくまで、夢で見た創作物語である。くれぐれも、似たような現実の世界の事件と思われないように。登場人物(猿)や、チ−ムなどは、実在のものではない。くれぐれも‥


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