今日から2日間は、地方自治経営学会の研究大会である。今回は、東京開催、それも田町という至便さはありがたい。会場には、満場の600名以上の議員、自治体職員、研究者たちが全国から参集した。しかし、いつもながら、23区の議員の参加だ異常に少ないのにはビックリである。今回も、なんと私を含めて23区全体で3名という情けなさである。地方交付税がない点や、特別区という特殊性はあるが、基本的な「基礎的自治体」というスタンスは同じ。もっと参加があってもいいはずだ。
以下、本日の発言のうち印象に残った方々
片山鳥取県知事
首長(知事、市長等)のことが、よく議論されるが、首長は一人なので当たりハズレがある。ハズレた場合のバックアップ機能が議会であり、議員である。議員は数が多いので、ハズレがいても、当たりもいる。地方分権の一番の課題は、いかに当たりの人を議会に出すかだ。
夕張の破綻の原因は、議員のチェック機能が働かなかったことだ。一般財源が40億円そこそこで、200億以上の短期借り入れがなぜあるのか、とたった一人の議員が気がつけばよかった。
今の議会でいいのか。皆さん(参加している議員)は、かゆい所に手が届く議論を議会でしているか。わからない点が明確になった、議論を尽くした、という議会。これまでの仕組みに囚われず、市民にわかる場所で決めていくことが必要だ。
矢崎前茅野市長
3期でやめる公約だったので、市長を先月辞めた。市長になって、ビックリしたのは市役所の「費用対効果」意識のなさ、スピード感のなさだ。いずれも、国への依存(補助金)体質の産物である。
3億円の道路を作れば十分なのに、6億円の道路を作ったほうが補助金の額が多く、市の持ち出しが少ない、なんてことをやっているからダメなんだ。
監査制度に問題はないか。議員のOBや市職員のOBでいいのか、という検証をすべきである。茅野市では、地元企業エプソンから監査委員を迎えた。
他に本日の登壇者は、香山前総務省事務次官、逢坂前ニセコ市長、山口北海道大学教授、塩川元財務大臣、福岡正行白鴎大教授などだった。福岡教授の話は、名前が売れているわりには、週刊誌の中刷りのようで、内容がなくつまらなかった。また、笑い話は、最後に行った学会の総会。定数の確認もなく、15分で終わる予定が、司会者も報告者も要領が悪く、何も審議がないのに30分もかかるという有様。学会そのものも改革が必要だ、と痛感した。
そして、例によって懇親会は、久しぶりに会った市議仲間と泥酔!
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