2007年05月11日(金) |
有権者をかいかぶるな!byトップ当選議員さん |
今日は、以前学んだ大前研一氏が創設した政策学校「一新塾」の当選議員シンポジウムに参加した。この塾出身の議員は国会から地方議員まで70名を擁しており、松下政経塾などと違い、地に足をつけた「生活者の視点」が自慢でもある。
今日は、今回当選をした36名のOBのなかから10名が参加して、現役塾生に対し「いかに戦ったか」「今後の活動」などについてパネルデイスカッションで話をした。
新人が3名、再選が4名、三選が私を含めて3名という構成だ。なおかつ10名中3名がトップ当選(いずれも民主党)という顔ぶれである。この塾で学んでいた頃は、まだ30歳代で若かったのに、いつの間にか「長老」になってしまったことは、些かショックでもある。
それぞれが、いかにして戦ったのかを語ったが、実に参考になった。埼玉県の市議さん(トップ当選)は、朝3時に起きて、ポステイング30万枚をしたという。この市の人口は40万人だから、凄まじい量である。
ある区議さん(トップ当選)は、毎日3時間駅頭演説を行っており、最長13時間同じ場所でしゃべり続けたことがあるそうだ。私も6時間、蒲田駅前でしゃべり続けた経験があるが、負けた!
そして、彼は「これから選挙に出ようとする皆さん、有権者をかいかぶってはだめです」と力説した。それは、ついつい、このような塾で政策を学ぶと、自分の政策に酔ってしまって、「政策本位」の選挙をする。有権者も理解してくれるだろう、と思う。ところが、朝の駅頭演説では有権者は、演説の中身など聞いちゃいない。「毎朝立っている」「頑張っている」そんなもんだ。政策もなければダメ。演説も内容がないのはダメ。でも、そんなことは有権者は、あまり気にしない。との趣旨である。
う〜ん!痛いな。トップ当選をした区議(他区)の言葉だけに、耳が痛い。私は、その後に「有権者をかいかぶって、下位で当選した、いぬぶしです。」と自己紹介をした。確かに、今日出席のトップ当選をした議員は、全員、民主党なので、「民主の風」の影響はあっただろう。しかし、やはり、それぞれ、特徴ある選挙選を戦い、相当な努力をしていることがよくわかる。
また、興味深かったのが、10名中4名が、選挙カーを使わなかったことだ。選挙陣営とは無関係の有権者には「騒々しさ」以外の何物でもない、連呼をやらない選挙でトップ当選を勝ち取った候補もいた。
いやはや、当選議員シンポジウム。一番啓発されたのは、実はパネリストの一人だった「私」かもしれない。頑張るそ〜!!
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