2005年12月30日(金) |
この国は、自国の外交官すら守れないのか! |
週刊文春が、中国上海の日本大使館に勤務していた外交官(電信官)の自殺スキャンダルをスッパ抜いた。それによれば、この外交官は、わが国と領事館の間で通信される暗号解読の専門家で、総領事しか知らない国家秘密も知りえる立場だったそうだ。
旧国鉄から外務省入りした彼は、中国の個室クラブである中国人女性と親しくなる。そして、彼女を通じ、中国側諜報機関と接触をはじめ、重要情報 を要求された、というのだ。
耐えられなくなった彼は、ロシア領事館への移動を願いでたが、中国側は「ロシアの情報」も要求したらしい。結果、「国を売れない」との遺書を残し昨年5月、領事館の宿直室で自殺した。
国際常識の中では、諜報機関が「女」を使って情報を取るのは、古典的ながら、有効で「あたりまえ」の行為とも言える。かの橋本元総理が、中国情報機関の女性と「特別な関係」を結んで、ODA26億円を彼女の故郷に使ったのは、有名な話だ。
私ごとき下っ端でも、自衛隊生徒だったころ、上司から「ソ連や中国関係の展示会や音楽会には行くな」と指導されていた。だから、中国の行為は「遺憾」ではあるが、諜報戦略としては、驚くにあたらない。
問題は、そのことに対する防諜が出来なかったこと、さらには、発覚後、大使本国召還など、国家として最大限の抗議をすべきが、それすらしていないようであることだ。国家としての尊厳を、いつまで捨て続けるんだ!この国は。
「国家を売れない」と、悲痛な叫びを残し殉職した大使館員のご冥福を、心よりお祈りする。腐れ親中国派外務省!せめて公務死亡扱いにしろよ!
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