2005年11月04日(金) |
お役所仕事の好例!大田区公文書開示に10ケ月! |
お役人の仕事が「遅い、のんびり、緊張感がない」という事例は、ここに再三書き続けてきた。マスコミも注目してくれ、それなりに公務員の意識改革に貢献したと自負している。特に「サルか火星人だと思ってくれ」と書いた、大田区の住民票の窓口は、驚異的に良くなった。
今回は「まだまだ!」という、お役所仕事の好例をひとつ。お役所との対応は「忍耐」につきるのである。
区内の病院に勤務するOさんは、昨年12月15日に、「平成12年以降の介護保険に係る相談、苦情処理対応票」の開示請求をしたところ、同年12月24日「区と相談者との信頼関係を損なう」との非開示決定を受けた。sこで、翌年2月大田区長に対し「異議申し立て」を行った。
そして、大田区では平成17年4月から3回の情報公開審査会を開き検討し、所管の介護保険課が部分開示を6月に決定。同年10月19日に部分開示決定通知書をOさんに送付してきた。
条例によれば、審査会は「不服申立てについて決定又は採決を行わなければならない(12条2)」となっているが、部分開示をしたことにより、「不服申立てをした事実が消滅した」として、判断を回避している。
お役人の基本的DNAには「その場逃れ」というものがある。議会の委員会などでも、随分と「その場逃れ」の答弁をして、後で訂正をしてくる。今回の非開示も「その場逃れ」である。そして、区民が適法に戦ってくると、またまた、審査会の決定をまたずに「その場逃れ」をしてくる。その期間なんと、10ケ月である。お役所仕事に乾杯!
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