2005年10月30日(日) |
見知らぬ女性から「お礼」が自宅に… |
今日は、大田生活実習所という身障者の方々の施設のお祭りに出かけた。ずいぶん前だったが、この施設の壁に「この子らを社会の光に」という言葉があって、えらく感動したものだ。(今はもうない)
普通に考えれば「この子らに…」となるはずだが、施設長さんの説明では「障害があっても、こんなに明るく元気に懸命に生きている。その力を沈みがちな社会の光にしたい」という趣旨だそうだ。
とかく、敬遠されがちな施設だが、この施設を含め大田区内の障害者施設のほとんどで、地元町会自治会、各種団体と共催でお祭りを開いている。ハードウエアだけのバリアフリーではなく、心のバリアを取り去る意味でも、いい取り組みだと思う。
さて、夜は、今月から業態変更したお店で、皿洗い兼レジ係を深夜1時までやった。たちっぱなしで8時間は、老体(?)にはこたえるが、それでも、入店30分待ちのお客様の列には、感謝感謝である。
深夜自宅に帰ると、聞いたことのない女性名の小包があった。御礼と書かれて、おいしそうなプリンが入っていた。誰だろう?手紙もない。ウーン… 「座間市」と書かれた住所を見て、やっと思い当たった。
実は、毎月1回、相模原にあるオヤジの墓参りが習慣になっている。昨日も、山間の公園墓地に早朝でかけたのだ。帰りがけ、墓参客もまだいない、坂道を下る高齢の女性がいた。広い斜面に作られたこの墓地。見栄えはいいが、徒歩での墓参は大変だ。
正門まで送りますよ、と車にお誘いした。うかがうと、ご主人の墓参に月2回、始発バスで40分かけて厚木から来られるとのこと。私は、町田経由で帰宅する予定だったが、この老婦人と共に、厚木経由で帰ることにした。
車中、このご婦人は戦争中のこと、東京大空襲のこと、GHQに麻布の家を壊されて、3万円の補償金で座間にきたことなど、話してくださった。私も、父の墓参のことなどをお話し、大変楽しい時間を持つことができた。
本厚木駅で、おりぎわにこの方が「今日は、極楽でした。名刺をください」と言われる。せかくのご縁なので,お渡しした。その足で、品物を送られたようだ。申し訳ないことをしてしまった。バス代より高くついてしまったじゃないか。
でも、見知らぬ方と、墓参で知り合えたこと、なんとなく嬉しい。来月は、この方の墓参にの日をうかがって、ご一緒したいものだ。
そういえば、オヤジの墓のお隣さん、なんと大田区東六郷の方だった。これも、不思議、不思議。先祖やオヤジの守護に感謝!
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