2003年12月17日(水) |
区長への手紙、お返事は広報広聴課の茶封筒で。しょぼ〜 |
「区長への手紙」という制度がある。大田区の行政についての、注文、お叱り、励ましなど様々な文書がメール、FAX、郵便などで区役所に届く。制度としては、そういうものだ、とは知っていたが、その返事が、どういう形でくるのか、今日まで知らなかった。
たまたま、地域行政センターの対応についてのお叱りに対する、返事を見る機会があった。そして、たまげた。たまげた理由は以下の点である。
1. 封筒は、大田区役所広報広聴課と緑の字で印刷された、茶色の再生紙 2. 文章は、そのクレームのあった部署に書かせた、と誰にもわかる内容 3. レターヘッド(便箋の頭)も、大田区広報広聴課と印刷されている 4. ワープロで印字された、最後に、インクがかすれて「大田区長西野善雄」 と、スタンプが押してある
以上を読んで、「なぜ、おかしくないじゃん」と思った読者は、相当長く公務員をやっているか、社会的にリーダーになったことのない方、または、余程、心の広い方だ。
返事の文章の起案にも問題がある。文句を言われた部署が、文章の草稿を作り、広報広聴課が「てにをは」をチェックして、郵送する。結局、返事を書く、という仕事は正しく執行されるが、「文句を言われた事実の解決」には、何か役にたつのだろうか。
私は、組織を維持するには、権威が必要である、と常々述べている。大田区という地域政府にとって、区長は権威である。その権威は、個人が持っているものではなく、その公職が持っているものである。だから、黒塗りの公用車を使用することは、個人の満足ではなく、大田区民のプライドなのだ。
その意味から、区長名で出す、区民への返事は、誰が書こうが、「品格と、権威」を持つべきである。では、どうすればよいのか。
1. 封筒は、白い封筒で、裏面に区長名が印刷されているものを使用 2. 文章は、定型分ではなく、誰が書こうが、区長の心になって、書く 3. レターヘッドも、広報広聴課などと印刷しないで、「区長」に相応しい 品格のあるものとする 4. 署名は、とってつけたようなスタンプにはせず、区長の直筆の署名を スキャナーに取り込んで、文章の印字の後に、印字する
これぐらいは、お詫びに対する常識であり、「区長」という、公職の権威として当然である。「財政が逼迫しているので‥」などと、出来ない理由を述べる管理職がいたとしたら、これは、もうどうしようもない。早く、名誉昇給の退職金もらって、辞めちまえ!
さてさて、出来るかな?
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