いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2003年07月27日(日) 哀れかな!注意しない大人、社会の落とし子たちよ

 今日も、昨日に続いて、自治体議会政策学会の、自治政策講座に朝から晩まで、缶詰で勉強である。人の話を聞くことは、いたって不得意なのでが、自分の意思で参加したのだから、なんとか、必死に耐えながら聞いていた。いや、耐えなければならない講師もいた。

 講座終了後、大急ぎで帰宅して、昨日同様、盆踊りのパトロールへ出発した。今日は、事前に、『中学の女の子が酒を飲んでいる』との通報があったので、覚悟しての出発だ。

 PTAのお母さん達と合流して、パトロール開始。いたいた、何人かづつかたまって、チュウハイの缶を持ち、タバコを吸っている。注意するが、なかなかやめない。購入場所を聞くと、近隣のデスカウント量販店であるという。地元の酒屋は売ってくれないそうだ。さっそく、量販店店長に、年齢確認の徹底を要望したが、やている、と言い訳ばかり。そこで、未成年者飲酒幇助で告発する、と告げると、しぶしぶ、全員の年齢確認を承知した。

 現場には、休日出勤で応援に駆けつけてくれた教員3名がいたが、残念ながら、遠巻きに見る者2名、飲酒生徒と親しげに話す者1名。せっかく、自主的に参加して頂いたのに、ただ回っているだけでは意味がない。いや、親しげに話している姿は、非行少女たちにおもねている風にさえとれて、いたたまれなかった。

 子どもが、飲酒して深夜帰宅しても、注意できない、または、しない親、同様に、教員。さらには、売ればいい、という態度の販売店。社会全体が、”狂気”に目を背ける構図になっていないだろうか。

 任侠の妻から弁護士になった、大山光代さんが非行少年たちの更生について語っていた。曰く『誰でもいい、大人が、こうなる前に、真剣に真摯に彼らに向かい合ってくれていれば、大事件にはならなかった。』小さな脱法行為も許さない、毅然とした大人の対応が望まれる。

 彼女たちからタバコを取り上げ、立ち去る私に、少女の一人が
『うぜえんだよ!楽しく飲んでんだから』
 可哀想に、社会の落とし子たちよ。
 


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