いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2003年05月02日(金) 落選した知人が自殺

 選挙も終わり、ほっとしていた朝方、地方に住んでいる知人が自殺した、という悲報がはいった。彼は、長く企業に勤務し、今回、ある市議会に立候補した。「選挙参謀」がいるから大丈夫、といっていたが、2名しか落選しない1名にはいってしまった。選挙戦まじかに電話して状況を聞くと、公選ハガキ(2000枚無料でだせるもの)もない、FAXもない、という。いくら地方の市議会とはいえ、大丈夫かな、と心配していたのだが‥
 私自身、平成7年の選挙で落選した後の、脱力感は思い出したくない程のものだった。そして、何にまして辛かったのは、街の人々の温かい慰労の言葉だった。もちろん相手は、心遣いで慰めてくれているのだが、それすらもグサリとくる。約1ケ月の間、街を歩けなかった。すると、「いぬぶしは、選挙違反で警察につかまったらしい」そんな、心ないウワサが流れた。
 自殺した彼も、小さな市議会だけに、色々なウワサを流されたであろうことは容易に想像がつく。政治が三流だ、政治家はウソツキだ、そんな言葉は、実際に選挙と、誹謗中傷の洗礼を受けてみると、のしをつけて、お返ししたくなる。
 もちろん、そんなことに負けていては候補者としては失格であるが、あまりにあっけなかった彼の終戦処理は、残念でならない。500万円以上引き出した預金通帳が残されており、「選挙参謀」は弔問にも来ないそうだ。
500万もかけた選挙で、FAXすらない。選挙参謀は、実は選挙ゴロだったのでは、とも疑ってしまう。
 ご冥福を祈る。 


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