いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2003年04月07日(月) 教育は強制でいい! 愚息の陸自入隊式に感動

 3月27日に書いたように、長男は大学受験に失敗し、自ら、陸上自衛官となった。彼が家を出てすでに12日。今日は、晴れて入隊式だ。御殿場にある板妻駐屯地に出向いた。富士山を目前に頂くすばらしい駐屯地だ。まだ、あどけなさが残る、グリグリ坊主が制服を着て雑談をしている。必死に、わが息子の姿を見つける。「いた!」真新しい制服が、恥ずかしそうな息子がいた。つい12日前に別れたばかりなのに、妙に懐かしい。厳粛な入隊式で、全員の名前が呼ばれ、辞令交付が行われた。98名の同期生の中、97名に辞令が読み上げられ、息子の名がない。ありゃ?どうしたことだ。すると、一人だけ、日付の違う辞令が読み上げられた。息子の分だ。なるほど、彼の生年月日は、昭和60年3月29日、つまり、3月27日の辞令交付だと、一般自衛官の年齢基準18歳以上に該当しないため、18歳の誕生日付けで辞令が出た、そういうことらしい。
 380円だという、部隊の昼食で祝宴をしていただき、約20分の面会時間。あっという間だった。たまたま、当番で指揮官をするというので、面会時間終了5分前になると時計を気にしはじめる。ついこの間までは、時間なんて気にしなかったのに。ズボンにはバシッとアイロンがかかり、30名の同期を引率して行進して去っていく息子を見て、「教育の原点は、強制にあるのでは‥」と思い、この17年間、われわれは、一体、彼に何を教育してきたのか、不安にもなった。
 帰宅すると、息子からメールが入っていた。
曰く「なにも心配しないで平気です。来て良かったと思っています。今日はわざわざ来てくれてありがとうございました。」
親バカだが、いい息子を持った、と涙した。頑張れ!


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