雪さんすきすき日記
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2018年07月02日(月) 「Dimension Jump」のこと

 先日全面クリアした「Dimension Jump」(REDPOINT)の感想を。
 2つの次元を切り替えてゴールに向かう2Dパズルアクション。
 操作は左右移動とジャンプ、次元切り替え、ワープ。マップは2つの次元で構成されており、切り替えることで地形や障害物がそれぞれの次元での配置に切り替わる。次元を切り替えることで到達できる場所が変化するので、次元を適時切り替えてゴールまでの道程を切り開く。アイテムがある面では、アイテムを取ることでワープして壁をすり抜けることができる。マップの左右はつながっているので、片方の端からもう片方の端へとワープすることも可能。
 全9レベルで1つのレベルが10面で構成されているので、全90面となる。各レベルには名前が付いており、その名前に対応した仕掛けが用意されている。仕掛けとしては、触れると次元が固定されるブロック、触れるとマップが回転するブロック、一定の軌道を動く敵、一定の間隔で発射されるレーザーなどがある。終盤の面ではこれらの仕掛けが組み合わさって登場する。
 触れるとミスになる壁や敵などに当たるとミスだが、残機などはなく最初からやり直すだけ。

 マップの広さはほとんどが1画面に収まる程度の小規模なもので、普通にクリアする分には次元を的確に切り替えていけばほぼ問題なくゴールまでたどり着ける。また、パズル的要素もあるが、制限時間もやり直す回数も制限が無いので、じっくりと考えれば解ける程度の難易度である。ジャンプアクション要素としては、触れるとミスになる壁に当たらないように落下するなどやや容赦ないところもあるが、これも次元の切り替えや壁を上手く利用すれば大抵は乗り越えられる。ジャンプパズルアクションとしては間口は広く、序盤のうちは様々な仕掛けによるパズルやアクションを緩く楽しめた。

 と、これがこの作品の仮初の姿。この作品には1つの面につき2つのやりこみ要素が用意されている。1つはタイムアタックで、もう1つは配置されている星を取るというもの。
 まず、タイムアタックの方だが、この時間設定が非常に絶妙。理論値ほど厳しくはないものの操作ミスは許されない程度の制限時間で、狙うと途端に高い緊張感が味わえる。また、正しい(ように見える)道筋でクリアしても全然間に合わない面もあり、そういう面は裏技的な解法でないと達成できない。この作品では、次元を切り替えたときに壁に重なるとその場で固定されて、再度次元を切り替えたときにそこからジャンプできるという仕様となっている。これを利用して大幅な経路の短縮を前提とした制限時間が普通に設定されているし、それ以外にもこれが正解だという思い込みを覆すような経路が多々用意されており、それらを探し当てたときのひらめきに対しては大きな喜びを得ることができた。このひらめきを得るには、上位陣の記録が大きなヒントになった。
 次に星だが、こちらもまた嫌らしい場所に配置されており、普通にクリアするときよりも大幅に危険を冒さなければならない。あえて危険な地形に突っ込んだり、ゴールまでの周回を増やしたり、パズルを解いたりと、星を取るためにはより一層の苦労を強いられる。星を取った後からが本番という面も多々あり、タイムアタック同様とても緊張感のあるやりこみ要素であった。
 この2つのやりこみ要素に挑戦し始めると途端に真の姿を見せて、普通にクリアするのに比べると遥かに高い目標に挑戦意欲を掻き立てられて、取りつかれたように繰り返しプレイする羽目になった。

 特にタイムアタックを行うと山のようにミスを築くのだが、1面がコンマ数秒から長くても20秒以内にはクリアできる程度の規模であり、ミスをしてもすぐに最初からとなるので即気持ちを切り替えて挑戦できる。この即再挑戦できるということはこの手の死にゲーには非常に大事なことだが、この作品もその辺りはしっかりと押さえてあり、変に間延びせずに密度の高いプレイを楽しめた。おかげで、タイムアタックで時間を詰める際にも集中してのめりこむことができた。

 レベル8までタイムアタックと星を全部達成して迎えたレベル9が情け容赦ない難易度で愕然。それまでには無かった微妙な操作を要求される面ばかりで、数ドットの操作の違いが即ミスにつながる場面ばかり。製作者の本気を思い知らされたが、今まで培った技術を駆使してここも全ての目標を達成。最後の方はかなり半泣きだったが、終わってみるとどれもよく出来た面ばかりであった。そして、いくつかの面でタイムアタックの単独首位を取れたのも嬉しい限り。プレイ人口は置いといても全世界が相手なので、この1位は格別である。
 トレイラームービーを見て軽い気持ちで始めた作品だったが、展開の小気味よさとやり込み要素の深さにどっぷりと浸かって楽しませてもらえた。体感的には20時間以上プレイしていた感じだったが、実際には12時間程度しかプレイしておらず、高密度の面白さをここでも実感した次第である。


氷室 万寿 |MAIL
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