雪さんすきすき日記
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2016年11月05日(土) |
続・「幻想四倍剣^2」のこと |
6時半頃起床。睡眠導入剤の量を元に戻したが、早すぎる。夢見も悪かった。いろいろと因果関係が不明瞭で困る。
「幻想四倍剣^2」(オートリ電子)の感想。 突然襲われて悔悟棒を奪われた映姫が、それを取り戻すために仲間を集めて戦う東方二次創作SRPG。 敵を倒し経験値でユニットを強化するターン制のSRPGだが、特徴は体力+残機制というところ。通常のSLGでは、ユニットの体力が無くなるとやられてしまうが、この作品では残機がある限り復活する。また、体力が0になった後の余剰のダメージも無効になる。したがって、体力が少なくても残機の多い敵に対していくら攻撃力の高い攻撃を与えても、それが1発であれば残機を1しか減らせない。一方で、攻撃手段として多段攻撃のスペルカードが備わっている。使用するにはある程度の呪力(ゲージ)が必要だが、数発の攻撃を一度に叩き込める(大体、一発の攻撃力と攻撃数が反比例している)。相手の体力と残機に応じた攻撃を活用して、効率よく残機を減らし倒していくのがこの作品の戦法となる。 ゲーム進行は、全体マップから挑戦したいステージを選択して戦闘開始。どちらかが全滅するまで戦闘は続く。戦闘に勝利すると、次のステージが現れる。基本的に一度勝利したステージの再戦はできないが、経験値や点数を稼ぐためのステージは何度でも挑戦できる。 点数は消費して能力上昇のアビリティやスペルカードの習得、およびレベルアップに利用する。アビリティは多数あるが、スロットの数のみ装備可能となっている。
先ずは、相手の体力だけでなく残機に対してどの味方を戦わせるのが効果的かを考えるのがSLGとして面白い。そして、システム的に多段攻撃が基本となるが、それができるのが主にスペルカードなので、その演出が派手で気持ちが良い。スペルカードによる多段攻撃が飛び交い、敵味方共に残機がごりごり削られて残機勝負となる面白さはこのシステムならではかと。スペルカードの発動には呪力が必要であり回数制限もあるが、呪力はターンが変わると割とすぐに溜まり、1ターンで複数キャラの発動も可能なため、気兼ねなく使えるところが嬉しいところ。さらに、スペルカード発動時には大層な口上まで述べるのだが、それがまたいかにもな仰々しさで洒落ている。全てのスペルカードに口上が付いているのだから、それを考えるのには相当な労力がかかったであろうが、そういう仰々しさが好きなことも十分に伝わってきた。
戦闘に勝利すると相手を仲間にできるので、最終的には相当な数のキャラとなる。パーティーはその中から5人を選んで編成するが、キャラやスペルカードの好みだけを優先させて全体の攻撃の性能が偏ってしまうと攻略も難しくなるので、様々な種類の攻撃を持つキャラを織り交ぜて均等の取れたパーティーにする必要がある。戦闘に勝つと仲間にできるので最終的には相当な数のキャラになり、1回のプレイで性能を把握するのはとても大変。しかし、育成可能なのでレベルやアビリティである程度力押しもできる調整にもなってはいる様子であった。ただ、数体ほどいる難敵にはやはりスペルカードやアビリティの組み合わせをしっかり考えないと勝てなかった。それにしても、体験版で散々苦労させられた幽香との一騎討ちが再録されているとは思わなかった。まあ、体験版のおかげで攻略の方向性は見えていたので、その時よりは苦労しなかったが、あのときの恐怖が蘇ったのは確かである。通常は、ここが最初の攻略の山場になるかと思われる。 なお、2周目以降はレベルからアビリティ、アイテム等すべて持ち越しなので、キャラの多さがやり込み要素にもなっている。
今作のキャライラスト担当はいにさん。実に可愛らしい絵を描かれる方だが、血気盛んで物騒な物言いの多いオートリ電子の東方キャラとの差異がまた面白い。また、ミスティアがお気に入りのようなので、ミスティアを主人公にした「さけのさかなのうた」を作ったオートリ電子とは相性は抜群であろう。作中でも、ミスティアにはちょっとしたイベントが盛り込まれているし。
ホイールでマップの拡大縮小ができるのだが、全体を見渡せるよう縮小しても、ユニットが動くと元に戻ってしまうのが使い勝手が悪かった。せめて、目標のユニットが視界に入るまでは、縮小したままにできるようにして欲しかった。あと、経験値や点数稼ぎのときにもユニットの移動や攻撃を一々見なければならないのは時間が勿体なかったので、移動や攻撃の動きの省略ができる選択も欲しかった。
1周目のクリアは8時間弱。SRPGとしては短めの方だが、スペルカードを主体にした戦闘は派手さも小気味よさもあって密度が高く、時間以上に充実して楽しむことができた。1周目は映姫と霊夢の主役2人+地霊殿組3人でクリアしたので、2周目はまた別のキャラにしてみようかと。 それにしても、ラスボスより強い永琳の攻略は1周目では分からなかった。毎ターン超回復をするので、それを上回るダメージを与え続けなければならない。一応、お燐とお空の攻撃力を組み合わせての力押しで勝てたが、永琳を倒せるキャラはラスボス以上に限られるような気がする。
2周目のクリアは映姫、霊夢、幽香、星、パチュリーという組み合わせ。幽香の花鳥風月、嘯風弄月と星の黄金の震眩がとにかく強力で、終盤戦では頼りになった。あと、今回はボスを倒したら仲間にせずに大人しくさせておいたら、黒幕戦で全員再登場というとんでもない目に遭った。しかも能力が低下していることなど一切無し。まるで「クライムファイターズ」のEXTRA面のような展開にさすがに詰んだかと思ったが、花鳥風月、嘯風弄月2連発で敵戦力を相当削ぐことができて、最後はお空のアビスノヴァが残ったマミゾウを霊夢と共に巻き添えにして、星のハングリータイガーで止めと奇跡の勝利。ラスボス戦はスペルカードの威力が勝敗を左右することが分かったので、アビリティや装備などできる限りをスペルカード強化に費やして勝利。あとはラスボスの機嫌次第だったが、1周目よりも大変だった気がする。あと、永琳は毎ターンの回復が5桁になったので、素直に諦めた。
3周目に挑戦したが、自キャラのレベルと敵の補正レベルを比べると、敵の方が上回る速度が速いようなので、いつかは太刀打ちできなくなると判断。途中で切り上げることにした。
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