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2015年10月09日(金) 続々・「シルティヒール」のこと

 何か今週は疲れてばかりだった。3連休でどうにか調子を戻したい。

 では、「シルティヒール」(ハルカナゲーム)の感想を。
 主人公シルティがドラゴン達を率いて敵を倒していくRTS。率いるといっても、ドラゴン達は自分の判断で動き、ヒーラーであるシルティに出来るのは回復魔法や補助魔法を掛けることのみ。ヒーリングストラテジーというジャンルのとおりの内容である。
 魔法は1つの面で2〜6種類用意されており、画面下のアイコンで掛ける魔法を選択し、魔法を掛ける対象のドラゴンをクリックすることで魔法の効果が発動する。魔法は体力回復を柱として攻撃力上昇、防御力上昇、状態異常解除など。魔法を掛けるとマジックパワーが減少し、マジックパワーは時間で回復する。このように、ドラゴン達に魔法を掛けて攻撃の補助を行い、敵を全滅させるのがゲームの目的となる。
 魔法の中で特異なのがサモンミート。肉を召喚する魔法で、ドラゴンに食べさせることでやる気を回復させる。ドラゴンのやる気は敵に攻撃する毎に減少するので、適度に肉を与えてやることで効率良く攻撃をさせ続けることができる。
 1つの面は3つの場面で構成され、敵を全滅させると次の場面に進む。最後の場面では、シルティのライバルらしきキャラであるルチルが登場。シルティ同様に敵に回復魔法や補助魔法をかけて、主人公の邪魔をする。また、敵を倒すとコインを入手。コインを消費して魔法を強化することができる。
 ドラゴンの種類は、敵に真っ直ぐ向かっていく突撃ドラゴン、動きは遅いが攻撃力と耐久力が高いデブドラゴン、遠距離攻撃が可能な眼鏡ドラゴンの3種類。各面ごとにドラゴンや敵の種類と数、および魔法の構成は固定されており、決められた戦力から戦略を立てて攻略をしていく。

 会場で見たときはタッチパネル向けの操作系だと思っていたが、やはりスマホ向けに開発された作品のようで、アプリも販売されていた。とはいえ、魔法選択のショートカットがキーボードで出来るので、PC版でも遜色無い操作性でプレイは可能。
 各面ともドラゴンや魔法といった戦力が決められており、そこからどう攻めていくかを考えるのがこの作品で最も面白さを感じたところ。序盤だと攻撃力上昇や防御力上昇などの補助魔法の種類もほぼ単体でしか登場しないので戦略の方向性が立てやすいのだが、終盤になると選択できる魔法の種類も敵の種類も増えて取れる戦略の幅も広がっていく。登場する敵に応じて柔軟な対処が求められ、失敗すると総崩れにもなるが、それだけに狙い通りに攻めていけたときの手応えは格別であった。
 戦いを有利に進める上で補助魔法は重要だが、やはり一番大事なのはヒーラーの本領である回復魔法。補助魔法を掛けるとき以外は回復魔法を連打しているようなゲーム展開で、逆に言うといかに回復魔法の隙を見て補助魔法を掛けるかが操作の要点のように思えた。キャラが大きいので操作精度はそれほど要求はされないが、めまぐるしく変化する状況を常時把握して的確に対処していかなければならない。このせわしなさと楽しさが直結するところはやはりRTSならではである。特に、キャラが密集した状態での状態異常や強化魔法解除は早急に発見しないと形勢逆転にもなりかねない。なので、魔法選択がショートカットできるのは、視点をドラゴン達に集中できるので有り難い配慮である。
 操作のせわしなさとは裏腹にゲームの雰囲気はとてもほのぼのとしており、少なくとも難易度Normalはそれほど肩肘張らずにプレイできた。ドラゴン達の行動も健気でとてもよく頑張ってくれるので、魔法を掛けるためにクリックする指にも思わず力が入る。ただ、ゲーム展開が割と早いので、キャラの動きをじっくり楽しむ余裕はほとんど無かった気がする。シルティもよく動きはするのだが、大体は視界の外なので声以外はあまり印象に残っていなかったりする。
 クリア時の評価は、魔法を掛けたり敵を倒したりときに入るバトルポイント、実績条件の達成によるアチーブメントボーナス、要した時間によるタイムボーナスで決まる。バトルポイントとアチーブメントボーナスは大体一定なので、スコアを決めるのはタイムボーナスとなる。高得点を狙うと、いかに手際よく敵を倒していくかが重要となり、これを追求することで魔法の掛け方も洗練されていく。この過程も理解が深まれば面白いのだが、割と運によるところも大きいようで、なんだかよく分からないうちに高得点を取れたような面もいくつか。一応、Normalは全面実績を達成し、各面のネットランキングも最高2位まで到達。スコアへの理解が不十分だった割には頑張ったと思う。肉を食べさせると攻撃効率が元に戻る代わりに時間を大きく消費するので、スコアを狙うときの肉の使い方が難しかった。

 RTSはあまりプレイしてこなかった私だが、この作品は難易度上昇が比較的緩やかで1面ごとに基本をしっかり理解できたので、Normalは全面クリアまで詰まることなくプレイできた。ショートカットに慣れて的確に魔法を選択できるようになってから、面白さも格段に向上した気がする。
 ただ、Hardは聞いた話ではクリアが2人しか出ていないという超高難易度のようなので、分相応に挑戦は見送ることにする。NormalだけでもRTSの楽しさを堪能できたし、十分満足できた。


氷室 万寿 |MAIL
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