雪さんすきすき日記
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2015年03月22日(日) |
「泥のガラドリエル」のこと |
9時ごろ起床。昨日中断した「泥のガラドリエル」の動画撮りを再開。先ずはラスボス戦を詰めるべく直前のセーブデータを作ろうとしたのだが、凡ミス多発で2時間ほど掛かってしまった。今日も前途多難である。 ラスボス戦のパターンはすんなりと固まった。確実性重視で冗長な攻撃もあるが、偶に与ダメージが低いのが続くこともあるので、ここは慎重さを選択。 その後、いよいよ動画撮り。初回はラスボス前の装備変更操作で緊張してメニュー操作が挙動不審になってしまったが、2回目で若干の操作ミスはあるものの何とか収録完了。動的要素が無いので楽かと思いきや、選択ミスや余計な操作で動画が見苦しくなるのを防ぐよう意識すると、かなりの場面で確実な操作を要求される。しかも、面クリア時のような休息の時間も無く、ずっと緊張感を維持しなければならないので、下手なアクションゲームなどより余程大変であった。
というわけで、「泥のガラドリエル」初期体力ノーセーブクリア動画を公開(前編、後編)。泥人形は騎士、賢者、盗賊で、ラスボスからアイテムを奪う実績も同時に達成している。 なお、パターン性が高いゲームであり、この動画の内容をなぞるとほぼ確実にクリアできてしまうことから、自力で攻略を目指す方は観ないことを推奨する。
以下、簡単な解説。
地下20階〜16階 初期体力が少ないので、序盤の泥人形作成は最も気を使う。騎士の防御力は大したもので、Lv.3であればかなりの敵の攻撃を無力化できる。 この階の最重要事項として、ヘッドアタックのラーニングがある。敵を行動不能にする攻撃で、ラスボス戦まで活用できる強力な戦技である。ヘッドアタックはボーンゴーレムが出してくるので、そこでガラドリエルを前衛に出して受ける。ここで、ガラドリエルの体力が半分以下になると騎士がかばってしまいラーニングできなくなるので、パンで体力を回復してそれを防ぐ。 魔剣デモンスティールを倒して流星水和物を入手したら、デモンスティールと英雄羽衣を合成。デモンスティールを装備することで、ガラドリエルが漸く戦力になる。英雄羽織はMP+5が重要。 地下16階は強敵のスカルフェンサーが出るので、この階での戦闘は回避。 ボスはスカルフェンサー×4とボーンゴーレム×2。賢者が火のスクロールで攻撃し、残りをガラドリエルのアンプテーションで一掃。
地下15階〜11階 疫病運びは騎士に血清の指輪を装備させて前衛におけば、被ダメージが0になるので、騎士とガラドリエルの2人で疫病運びを倒して最大体力を稼ぐ(最大体力は、戦闘に参加する人数が少ないほど増える)。 この階では、疫病の王からのアルジャーノンのラーニングが主要目的。アルジャーノンを受けると猛毒と発狂になるが、アルミニウムを装備して発狂を防ぎ、疫病の王を優先的に倒す。疫病の王を倒すのが長引いてアルジャーノンを2回喰らった場合は、果物などで体力回復をする。 魔剣ブリミックからは死の欠片を剥ぎ取るために盗賊を参加させる。騎士に英雄羽織を装備させることで、ブリミックからの攻撃は無力化。 2回目の疫病の王との戦闘では、確実に隠れられるようにするために盗賊にハイウェイスターを装備。ブリミックといい疫病の王といい、安定して進むために装備の入れ替えが多い。 地下13階と12階は強敵の墓碑銘狩りが登場する。俊敏が高く、ここまでの装備では先手が取れないため、この階での戦闘は回避。 ボスは寒姫とブーケ。ガラドリエルにハイウェイスターを装備してアルジャーノンで先手を打ち、賢者の火のスクロールでブーケを全滅。あとはヘッドアタックで一方的に攻撃という王道戦術。そして、盗賊を参加させて凍てついた吐息を入手。ここでハイウェイスターをガラドリエルに戻し忘れてよくやられる。 上の階に上がる前にヒールポイントで体力とMPを回復。事前にガラドリエルに英雄羽織を装備させて、MPを36にしておく。
地下10階〜6階 敵アイコンが並ぶ通路とバリケードが並ぶ通路の二者択一。この人員では攻撃の決定力が不足しているため、バリケードの通路を選ぶ。この階では、魔剣とボスでアルジャーノンをそれぞれ使うのでMPが30必要。前の階でMPを36にしておくと、ヘッドアタックを2回使う余裕が出る。 ルサールカのカスケードは、1発喰らうと水位カウントが15減少。全然わずかではない。序盤で徒にカスケードを喰らうと最後で泣きを見るので、白鳥の羽衣を合成するまでは極力カスケードを喰らわないようにする。動画のパターンでは、1回までなら許容できる。 ファイアワークスは一方的に倒せるので、ありがたく火のスクロールを頂戴する。 8階のバリケードを破壊する際は、敵を倒すだけならガラドリエルと賢者の2人だけで十分なのだが、水位カウントの上昇を抑えるために盗賊を同行。 魔剣ディルレヴァンガーは俊敏がやや高いので、ガラドリエルにハイウェイスターを2つ装備させて確実に先手が取れるようにする。後はアルジャーノンから攻撃で畳み込む王道戦術。 白鳥の羽衣を騎士に装備させるとカスケードがほぼ無力化できるので、ルサールカとローレライをカスケードを浴びまくって倒し、最大体力を稼ぐ。1回の戦闘で確実に1階分水没するので2階分水没。ここで、水没が地下8階までであれば、ボスを倒した後にヒールポイントに戻って回復が可能。このために、今まで水位カウントの減少を必死に行ってきたのである。 ボスはMハイテンション。魔法を反射する鏡面殺を速攻でかけるので、アンプテーションで解除。その後は、アルジャーノンからのヘッドアタックと火のスクロールおよびブレイジングダークで畳み込む王道戦術。ただし、ヘッドアタックで衝撃が付与されないことがしばしばあるので、騎士に盾になってもらう。ただ、恐らくガラドリエルが前衛でもダメージは受け止めきれるはずで、ボス戦での騎士の参加は必須ではないかと。
地下5階〜1階 地下5階は、俊敏の高い始末屋が登場するので戦闘を回避。葡萄酒を剥ぎ取れるのは魅力だが、MPは39あれば十分なので無理して倒すほどでもない。同じく、固定敵のジェノサイダーも倒す労力に比べて体力増加が少なく、その先にあるアイテムも剥ぎ取れる凍てついた吐息も必ず必要と言うほどでも無いので無視。 デケイドナイトはディスコード×2で手軽に倒せる割に花が剥ぎ取れるお徳な敵。 アンバーワーダーから剥ぎ取れる燃える表皮から爆破のスクロールが合成できるので、何としても3体倒す。倒すこと自体はアルジャーノンからの王道戦術で安定だが、MP補充のために今まで温存してきたキノコを使用する。 ラスボスは前衛ガラドリエル、後衛賢者×2+盗賊1で挑む。装備は、ガラドリエルには万が一のときのためにアルミニウムを装備。賢者は魔力を高めるフールクロス。 ラスボスは4ターン目まで次々と仲間を呼び出し、5ターン目以降は猛攻撃を繰り出してくる。本体だけでも強敵なのに、それに魔法やら補助やらかけられたら勝ち目は無いので、仲間が出てきた端から着実に無力化していく。 以下、ほぼ安定して倒せる攻撃パターン。 1、2ターン:全員防御 補助魔法持ちがいないので、やること無し。 3ターン:ガラドリエルがジリーノにヘッドアタック、賢者がジリーノに爆破のスクロールとブレイジングダーク ジリーノがたまにヘッドアタックを回避するが、カットスロートは一撃ではやられないので耐えられる。 4ターン:ガラドリエルがヘンネにヘッドアタック、賢者がジリーノにディスコードとブレイジングダーク このターンでジリーノを確実に倒す。ディスコードは保険。 5ターン:ガラドリエルがアルジャーノン、賢者がヘンネにディスコードとブレイジングダーク ヘンネとミリエーラを無力化。ヘンネのディスコードは保険。 6ターン:ガラドリエルがトレヴァにヘッドアタック、賢者がラナに爆破のスクロールとブレイジングダーク このターンからトレヴァの無敵が切れるので、ガラドリエルのヘッドアタックで行動不能にする。ラナはこのターンで確実に倒す。 7ターン:ガラドリエルがトレヴァにヘッドアタック、賢者がトレヴァに爆破のスクロール×2、盗賊がいちごショートを使用 ガラドリエルの体力がどれだけ減っていても、ここでほぼ全快。MPも全員全快に近くなる。 8ターン:ガラドリエルがトレヴァにヘッドアタック、賢者がブレイジングダーク×2 このターンで確実にトレヴァを倒す。ブレイジングダーク1回は保険。 9ターン:ガラドリエルがアルジャーノンもしくはミリエーラにヘッドアタック この時点でヘンネが倒れていない場合はアルジャーノン。倒れていたらミリエーラにヘッドアタック。動画では念のためにミリエーラのMPを0まで減らしている。 10ターン以降:アルジャーノンがミリエーラにヘッドアタック ヘッドアタックと猛毒のダメージで倒れるまで続ける。
これで、「泥のガラドリエル」は一段落である。 プレイし始めの頃はこの貧弱な戦力で本当にクリアできるのかと思えたのだが、敵味方双方の能力を理解し、最適解を求め、そこからさらに無駄をそぎ落として確実性を高めていくことで攻略が着実に進む様に、どれだけ計算されつくされた調整なのかと驚きを隠せなかった。様々な最適解を求める中で、特に最大体力を稼ぐためにいかに少人数で戦うかと、強敵との戦闘を回避するためのバリケード等の破壊パターンを突き詰めるのは、攻略のし甲斐がとても大きく、達成感を越えてゲームシステムへの征服感のようなものすら覚えられた。また、泥人形の人員構成によって進め方が大きく変わるものの、今までの知識も活用できるというところは、繰り返しプレイさせる魅力を大いに感じられた。 ところで、ゲーム開始直後のガラドリエルに関しては、泥人形が使役できることと、水没する霊廟から逃げるのが目的であることしか明らかにされていない。彼女が何故泥人形を使役できる能力を持っているのか、何故水没する霊廟にいたのかは一切謎である。それでも、能力は有用であるし、水没に飲み込まれてはひとたまりもないと、能力を駆使して必死に登っていくこととなる。道中には攻略の手助けとなる文書は多々あれど、設定を仄めかすようなものはさほど多くない。そのうち、攻略にほとんどの思考を費やすこととなり、設定や舞台背景のことなど頭の片隅に追いやられてしまった。だから、初めて向かえたエンディングはとても衝撃的であった。悲劇的だが、これ以上綺麗な終わり方は無かった。そして、登場人物の解説が全て明らかになったとき、この物語の真実も共に明らかになり、とても切ない気持ちにさせられた。命を冒涜する者が、逆に命を冒涜されていたという、不遇の主人公。実に皮肉な、そしてやるせない物語。それでも、だからこそ彼女の辿った足跡を残すべく、動画を撮ろうと決意したわけである。物語の面でも、とても印象深い作品であった。 上質な試行錯誤を存分に堪能させてもらい、衝撃に次ぐ衝撃の物語でも楽しませてもらえて、大満足。今作も、さすがはSpace not farと思わせる完成度であった。
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