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2015年01月14日(水) 「アリパチェ in Wonderworld」のこと

 昨日インストールした「アリパチェ in Wonderworld」(悠遊亭)を開始。

 本の世界に閉じ込められたアリスとパチュリーが、力を合わせて脱出する東方二次創作パズルアクション。
 アリスとパチュリーの2体のプレイヤーキャラを交互に切り替えながら操作して出口を開ける鍵を取り、出口に向かうのが目的。
 キャラ性能には差があり、アリスは移動が速く足場となる木箱が押せる、パチュリーはジャンプが高いという特徴をもつ。また、片方のキャラの上にもう片方が乗ることも可能だが、アリスはパチュリーを乗せたまま移動可能なのに対して、パチュリーはアリスが乗っている間は移動不可能となる。
 マップ内には地形を切り替えるスイッチや色の付いた鍵とそれに対応した扉、ジャンプ台、アイテムなど様々な仕掛けが登場し、それらを活用して出口の鍵を取り出口に向かうこととなる。アイテムは大江戸人形、火の魔法書、土&金の魔法書で、大江戸人形はアリスが、魔法書はパチュリーが使用可能。大江戸人形は一定時間歩いた後に爆発して障害物を破壊したりスイッチを作動させる。火の魔法書は横に火球を飛ばして当たった雪玉を溶かし、土&金の魔法書は足場となる柱(エメラルドメガリス)を一定時間出現させる。また、ボス戦では大江戸人形と火の魔法書はボスへの攻撃手段となる。

 通常パズルゲームというと序盤は仕掛けや操作の説明に終始するものだが、この作品は初っ端からリトライを繰り返すような本気のパズルを仕掛けてきて非常に手強い。仕様も十分に理解してなかったせいもあり、WORLD1から襟を正してプレイする羽目に。
 パズル要素として最たるものは、アリスとパチュリーのジャンプ力の差。アリスは高さ1.5ブロックしか飛べないが、パチュリーは高さ2ブロックまで飛べる。この0.5ブロックの差がアリスの移動に大きな制限を加え、いかにアリスを目的の場所に運ぶかに頭を使うこととなる。さらに、鍵やアイテムは片方が入手すれば使用可能となることと、出口へはどちらか一方がたどり着けば良いという仕様も、パズル要素に深みを与えている。WORLD1の時点では仕掛けもさほど多くなかったが、マニュアルを見ると2人乗らないと作動しないスイッチやジャンプ台などより複雑な仕掛けも登場するようで、ますます手強くなることが容易に予想できる。
 また、パズル要素だけでなく、キャラの交代の手際よさが要求されるアクション要素もあり、こちらもなかなかの手応え。WORLD1では一定時間で消える高さ2ブロック(すなわち、アリスはジャンプでは登れない)のエメラルドメガリスを使って2人のキャラを高所に移動させる場面が多々登場。パチェがエメラルドメガリス出す→アリスがパチェの上に乗る→アリスがエメラルドメガリスの上に移動→パチェがエメラルドメガリスの上に移動→アリスがパチェの上に乗る→アリスが上の足場に移動→パチェが上の足場に移動と、この一連の操作をエメラルドメガリスが消えるまでに行わなければならず、切り替えだけで頭が混乱しそうになった。マニュアルの仕掛けの様子から、今後も時間差を利用したアクションがいろいろと登場しそうな予感がひしひしとする。また、各WORLDの最後にはボスが登場するが、ここは敵の攻撃を避けながらアイテムを取って攻撃するという純粋なアクションゲームとなっている。
 キャラの可愛さも特筆すべき点。二頭身のデフォルメキャラがちまちまと歩いたりジャンプしたり梯子を登ったりする姿だけでも実に愛らしいのだが、アリスの上に乗ったパチュリーが万歳したり、アリスが上に乗るとパチュリーが必死に支える様子は群を抜いている。悩ましいパズルも、表情豊かなアクションのおかげで和やかな気持ちで挑戦できるというもの。

 前述のとおりまだWORLD1までしかクリアしていないので、未体験の仕掛けも数多く存在する状況ではある。しかし、作品の主題ともいえる2人で力を合わせて障害を突破する面白さが、エメラルドメガリスを活用しての高所への移動でパズル的にもアクション的にも明示され、この時点で良作パズルアクションであると確信が持てた。発表直後に好評だったのも至極納得で、今作もさすがは悠遊亭と思わせる完成度であった。


氷室 万寿 |MAIL
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