雪さんすきすき日記
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2013年12月23日(月) 休日のこと

 昨日は、冬コミの差し入れやら着替えやらを調達した後は、延々と「SIREN2」の実況動画を見ていた。最後まで見て思ったけど、やはり「SIREN」「SIREN2」共に自分でプレイするのは無理。

 今日からゲーム再開。今日は「blue-sky2」(je-pu-pu)をプレイ。
 独特の浮遊感が特徴だった「blue-sky」の続編。夢の中を舞台とした非日常的な情景を体験していく一人称視点のアクションゲーム。
 操作系はWASD移動のマウスで視点操作のFPS操作系。左クリックでジャンプあるいはアイテムの使用、ホイールでアイテムを選択する。主人公を操作して出口に向かうのが目的。一定以上の高さから落下したり、敵につかまるとミスとなる。
 主人公はビルの屋上にいることが多く、出口へは林立するビルの屋上を伝って向かうこととなる。ビルの間の移動は、狭い隙間ならジャンプで飛び越えられるが、ジャンプでは届かない距離は予め設置してある風船を利用する。風船を取ると一定時間上昇しながらの移動が可能となり、落ちる前に次の風船を取ることで続けて空中を移動することができる。これを活用して高い場所へ登ったり遠い距離を移動するのだが、途中で風船を掴み損ねると即落下という危険も伴う。この風船でできた道を辿ってビルを渡り、出口に到達するのが一般的な流れとなる。
 アイテムはロケット花火と石の2種類。ロケット花火は任意の場所で勢い良く飛ぶことができ、こちらも連続して使用することで長距離の移動が可能。石は投げて他の物に当てることができるのだが、主にスイッチに当てるのに使用する。特に、敵のロボットは背中のスイッチが弱点であり、そのまま近づくよりも石を当ててスイッチを切ったほうが安全に倒せる。その他、上り下りができる梯子が登場する。
 面数は全12面で、各面に設置してあるメダルを全て取るとさらに追加面がプレイ可能となる。メダルは取るのに一工夫必要だったり目立たない場所に隠されており、追加面もそれらを全て探し出したプレイヤーの腕前に相応しい高難易度面となっている。

 風船に次々と掴まって空高く上っていく独特の浮遊感は今作でも健在。一人称視点で、自力では届かないような場所にふわふわと漂いながら移動するという感覚は純粋に気持ちが良い。とはいえ、高所恐怖症なので足元から遠ざかっていく大地を見ると結構背筋に来るものもあるのだが。さらに、今作では足元に十字が表示されるようになり、これが難易度を格段に下げてくれた。空中にいるときの十字の色で落下するとミスになるかどうかが判断できるのだが、落下した先に風船があればミスにならない色が表示されるので、風船への位置合わせが非常に楽になったのである。前作では感覚に頼ることが多かった空中での位置合わせが、今作では操作に集中できるようになったのは嬉しい改良である。また、スイッチや梯子といった新しい要素が、クリアまでの道筋をさらに手が込んだものにしてくれて、さらに楽しませてもらえた。
 敵が登場する面はビルの屋上ではなく地上を移動する面となる。前作では逃げるしかなかった敵だが、今作では倒せるようになった。しかも、敵の弱点は背中なので、気付かれないように背後から接近しては背中のスイッチを切っていく。まさかこの作品でスニーキングアクションを要求されるとは思わなかったが、前作で逃げ回った鬱憤もあってかこれが実に楽しい。敵のロボットには捕まったら殺されてしまうのだが、その容姿は何だか憎めないものがあって、殺伐とした感じが割と少ないのもこの作品の世界観ならではかと。
 というわけで、今作は空中移動の他にもスニーキングアクションの面白さを備えた作りとなっている。ただ、物語を優先した作りのためか、全12面のうちイベント的な面が半分くらいあるので、本編の手応えは結構軽め。それでも、追加面でロケット花火、敵、風船とそれぞれの要素について手応え十分な面構成で歓迎してくれるのだが。

 演出において、ビルの輪郭がフリーハンドで描かれたり、影が濃淡ではなく手書きの効果線で表現されたりと、手書き風の表現も大きな特徴の1つとなっている。夢の中という世界の不安定さや非現実味が上手く演出されて新鮮味が感じられた。
 夢の世界に一人で放り出され、少女を見つけたと思ったら拒絶されてしまい、敵に追われて逃げ惑い、世界の理が分かって夢から覚める方法を見つけ、そして現実に帰ってくる。この作品の各場面から様々な印象を受けたが、特に主人公にも少女にも明確な設定も無く、受ける印象は人それぞれかと思われる。なので、この不思議な夢について、いろいろ考えるというのもまた一興かと。私はそういうのを考えるのが苦手なので、漠然としか感じられるものは無かったが。


氷室 万寿 |MAIL
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