雪さんすきすき日記
リサイクル戦術シミュレーション『リサイクルプリンセス』 倒れてもその場で復活するリサイクルSLG。全力で応援中!
DiaryINDEXpastwill
「ときのあくま」攻略はこちら  「東方戰騎譚」エキスパート攻略はこちら  考察のようなものはこちら
自己紹介はこちら  リプレイはこちら  動画はこちら(完成版体験版)  Twitterはこちら


2013年11月24日(日) 「NonetConcertoDistortion」のこと

 というわけで、昨日から開始した「NonetConcertoDistortion」(PhotonSystem)について。

 主人公は前作「NonetConcerto」から続いて魔物討伐を生業としているカナデとソウの姉妹。前作では魔物が大量に発生する原因の調査を請け負い、その原因がとある遺跡にあることを突き止めた。そこで、今作ではその遺跡の調査に向かうこととなる。
 ゲームシステムは前作同様「地球防衛軍」を踏襲したもの。二軸のアナログパッドもしくはキーボード+マウスで操作する。アナログパッドでは2本のスティックで移動と視点操作を行い、2種類の魔法で攻撃。その他、ジャンプと緊急回避、一人称と三人称の視点切り替えがある。キーボード+マウスでは、これらの操作をFPS操作系で行う。
 プレイヤーはカナデかソウの一方を選択。キャラによって能力は変わらないが、ゲーム中の会話が変化する。また、オフラインでは1人プレイだが、オンラインで協力プレイも可能。1つのクエストが1つの面に相当し、体力が無くなる前に魔物を全滅させるとクリア。クエストをクリアしていくことで物語が進む。攻撃は魔法で行い、魔石を装備することで2種類まで使用可能。魔法は火水氷土風光闇音と8種類の属性があり、それぞれ威力や射程、軌道、使用回数、付与する状態異常などに特徴がある。また、敵の攻撃を受けたり攻撃を回避することでゲージが溜まると、広範囲に攻撃する必殺技も使用可能となる。
 魔物を倒すとアイテムを落とすが、体力回復以外はクリア後に効果が発現。特に重要なのが魔石の原石で、クリア後に魔石に精錬される。魔石の種類が増えると使える魔法が増える他、魔石を合成して能力を強化したり、魔石の組み合わせによっては新しい魔石を作ることができる。また、接頭語の付いている冠名魔石(いわゆるレア)は、威力上昇やチャージ時間短縮などの特殊効果が付与されている。その他、体力の最大値上昇とプレイヤーの能力を強化するアクセサリといったアイテムが存在する。

 前作は全面全難易度クリアに加えて魔石を全て最強にするまでやりこみ、今作も体験版をプレイした時点で相当な内容の強化が図られていたため、夏コミ前において完成版が待ち遠しい1作であった。
 いわゆる「地球防衛軍」的な作品であるが、近代兵器とはまるで異なる魔法を武器とすることで差異を図っている。8種類の属性の魔法はそれぞれ特徴づけが明確で、あらゆる敵に対処できるような万能な魔法は存在しない。したがって、出現する敵の種類に応じて最適な魔法を組み合わせ攻略していくこととなり、その面白さは前作から変わらない大きな魅力である。
 その上で、今作では様々な点が強化されているが、最も有り難いのは移動速度の向上。前作は移動が徒歩のみで、敵にたどり着くまでに相当な時間を要されたり、回避に手間取ったりと、少なからず鬱憤を抱く要因になっていた。今作では移動し続けることで走るようになったことで快適度が著しく上昇した。走っている最中に攻撃を受けると転倒するという危険も伴うが、それを補って余りあるほどの快適さである。

 魔法については、連続攻撃と冠名魔石が大きな変更点。連続攻撃は魔法をタイミングよく入力することで3段階まで威力が向上するというもの。入力が手軽な割に効果は絶大で、攻撃面において技巧的な面白さが向上している。冠名魔石はレア的な要素の付加であるが、付与される効果は正のみだけでなく正負合わせてというのもあり、魔法の性質によっては低い攻撃力がさらに低くなったり、チャージ時間が非実用的なくらいまで長くなったりと、大きな能力低下を招くこともある。さらに、冠名は外すことも他の冠名との合成もできないので、特に合成時は慎重さが求められる。このように、必ずしも有利に働くとは限らないのが癖があって面白い。前作からの感じでは、やはり威力向上が一番役立ちそうである。

 敵については、前作に比べて種類が増えて行動もより多彩に。種類が増えたことで魔法の組み合わせを考える幅が増えた他、泳いだり地面に潜ったりと様々行動をとるのが見た目にも楽しい。さらに、攻撃を当てるとひっくり返って弱点が現れたり逆に防御するなど、連続攻撃を活用させたり逆手に取ったりとシステムを意識した敵の行動には感心した次第。ボスは前作にも何体も登場したが、今作では容姿がより特徴的になって存在感も増しているという印象を受けた。動きも派手になってメリハリもあり、緊急回避の活用も意図した攻撃に、倒したときの手応えも大きく向上している。
 マップも、地下の遺跡ながら森や湖など地上と変わらないという奇をてらった風景が謎めいていてまず面白い。そして、序盤から起伏に富んだ地形で、戦闘における高さの要素が前作よりも高いところが新鮮であった。地形を構成する小道具も手が込んでいて、次の展開を見るのが待ち遠しくなる。
 敵やマップなどのグラフィックは全体的に洗練されて、続編における新鮮味の演出に大きく寄与していると感じられた。

 ゲーム中の会話は、今作もカナデとソウの2種類が収録されていて、その注力の度合いにはひたすら感服。一つの面で二度楽しめるので、上位難易度への挑戦時にもこれまた新鮮な感じで挑むことができるのが嬉しいところ。

 魔法の組み合わせによる攻略の妙をしっかり引き継ぎ、その上で様々な点で大幅な強化が見受けられる力作である。前作を50時間以上プレイしていてもなお今作は新鮮な気持ちで攻略に挑むことができるので、今作も相当やり込むことになりそうである。
 今日はNormalのクエスト23までクリア。下位難易度はクリア扱いになるので、この時点でクリア率25%ということは、クエストは全部で46であろうか。


氷室 万寿 |MAIL
DiaryINDEXpastwill