雪さんすきすき日記
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2013年09月27日(金) 「さとりのダンジョン王国」のこと

 風邪をひいて動的ゲームのプレイが困難ということで、インストールした「東方心綺楼」は後回しにして「さとりのダンジョン王国」(コココソフト)をプレイ。
 幻想郷で流行したゲームまくらのせいで眠りから覚めなくなってしまった住人達。丁度、さとりさんと咲夜さんが無事だったことからゲームの世界に入り込みこの異変を解決することに。しかし、この2人の能力がチート扱いされたせいで直接手出しできなくなってしまった。仕方ないので、目に付いた連中を片っ端から仲間にしてダンジョンに送り込み、人任せで解決を図る2人であった。

 この作品は、さとりさんと咲夜さんの指揮の元、パーティーを編成してダンジョンに送り込み攻略を行うRPG。プレイヤーが関与できるのは大半がダンジョンアタックの準備で、一度ダンジョンに送り込んだらあとはほとんど見守るのみである。
 なので、ダンジョンアタックの準備はやることが盛り沢山。パーティー編成を始め、武器や防具の作成から装備、ボーナスポイントを使用してのパラメータ強化やスキル取得、各キャラのクラスチェンジ等々、ここでの設定がその後のダンジョンアタックの成否を左右する。
 設定が終わったら、パーティーをダンジョンに送り込み、クエストのクリアを目指す。ダンジョン内は次の階への階段や敵、罠などの仕掛けが待ち構えているが、パーティーに対する行動の指示はある程度はできるものの基本的には見ているのみ。クエストの目的は大抵がダンジョンの指定された階まで到達することだが、ボスキャラの撃破や特定のパーティでの達成など様々な条件がある。また、ダンジョンの探索中に見つけたアイテムを持ち帰ることで武器や防具、アクセサリなどの合成が可能となる。

 各種設定をしたら後はほとんど見ているのみという、所謂箱庭的な作品。パラメータを設定して送り込み、その結果を見てパラメータを変更するという、PDCAサイクルを回すのが主な内容となる。序盤から大勢のキャラが登場するために、隅々まで目を向けるのは結構大変。とはいえ、各キャラの成長方向が明確なので、それを把握すればパラメータの割り振りも自ずと決まっていくかと。また、パーティーも自然とアタック特化とアイテム収集特化に分かれていくように思えた。
 ダンジョンアタックが始まったら放置でもいいのだが、直接指示できるパーティが3つまで指定できて、そのうち1つが指示可能。直接指示中のパーティーは戦闘になるとマニュアル入力する必要が出る代わりに、入手できる経験値が増えるといった特典もある。また、パーティー指定のクエストはそのパーティーを直接指示していないとボスキャラが出ないといった条件もあり、プレイヤーが操作とまではいかなくても見ていなければならない頻度は意外と高く感じられた。

 やはり、この手の間接的な操作で目的を達成していく作品は、いかにPDCAを回す場面に面白さを見出せるかであろうかと。この作品はなまじキャラ数が多いだけに準備段階での手間も多いが、それだけに結果に反映されたときの手応えも大きい。クエストの内容がダンジョンの突破と単純なため、到達度合いが階数と分かりやすく、負けても不利益がほとんどない(手持ちのアイテムが多少失われる程度)辺りの気軽さは良い感じ。一方で、パラメータやクラス、スキルによる各キャラの強化にパーティー編成、アイテムの合成、成長など、やりこみ要素は今から底が見えない気がしている。
 物語はいつものコココソフトの流れを踏襲。緑風信仰会やルーミアさんなどおなじみのキャラ達も登場して、一連の作品のファンとしてはまた全力でしょうもない騒動が繰り広げられるのかと期待してしまう。過去作を未プレイのプレイヤー向けに、「さくやさんクライシス」Exパッチ適応済みが同梱されているのはとても良い配慮であると感じた次第。


氷室 万寿 |MAIL
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