雪さんすきすき日記
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2013年01月11日(金) |
「白きに隠れたるその場所へ あしあとふたつ」のこと |
PERSONAL COLORのC83新刊「白きに隠れたるその場所へ あしあとふたつ」を読んで心に染み入るものがあり、感想をかかずにはいられなくなったので思いの丈を書きなぐることに。
冬。この季節になると一人で不意の外出をするレミリア嬢。例年は3、4日で帰ってきたものの、今年は1週間経っても未だ戻らない。不安に思った咲夜さんがパチュリーに行き先を尋ねたところ、帰ってきた答えは幻想郷の外。雪深く寂寞とした世界で彼女が独り行っていたのは、残してきた者達への敬愛と哀寂を示す儀式であった。
残してきた者に接するときのレミリア嬢の表情、そして独白から窺い知れる主としての品格がとても印象的。そして、その心中を察して少しでも支えになればという咲夜さんが実に健気。レミリア嬢は残してきた者を、咲夜さんはレミリア嬢を。思いやる相手は違えども、その気持ちは等しく。 また、咲夜さんは戻らないレミリア嬢が心配になってこの地を訪れたのだが、結果的にそれがレミリア嬢にとても大きなものをもたらした素敵な展開には感銘を受けた。人間である咲夜さんが平穏にレミリア嬢に仕えているという姿を彼らに見せられたことがどれだけ嬉しかったか、この地を離れる前の晩に笑顔で語る姿が如実に物語っている。彼らも、来年からこの季節が来るのが一層心待ちになるのではなかろうか。 最後、昨年までは一つだった足跡が今年から二つ並ぶ場面で心が少し暖かくなったのであれば、きっと彼女達と同じことを感じているのであろう。
あと、この作品では彼女達の服装にも是非注目。もこもこファーの付いたピンクのフードコートを着たレミリア嬢は実に愛くるしく、物語の寂寥感と対照的。一方の咲夜さんは、黒で揃えたウーシャンカとロングコートに鮮やかな青いマフラーと、凛々しさが一層際立っている。そして、寝巻きも簡素ながらも品のあるところはさすがは紅魔館といったところ。 それにしても、この作品での咲夜さんの犬っぷりは凄い(笑)。ご主人様がいなくなってあからさまに寂しがる姿や、その姿を見たパチュリーとレミリア嬢両方に頭をなでられるなど、全くもって犬そのものである。
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