雪さんすきすき日記
リサイクル戦術シミュレーション『リサイクルプリンセス』 倒れてもその場で復活するリサイクルSLG。全力で応援中!
DiaryINDEXpastwill
「ときのあくま」攻略はこちら  「東方戰騎譚」エキスパート攻略はこちら  考察のようなものはこちら
自己紹介はこちら  リプレイはこちら  動画はこちら(完成版体験版)  Twitterはこちら


2012年06月10日(日) 休日のこと

 昨日から「さくタク」(コココソフト)をプレイ。
 脳筋シミュレーションRPGという、SLGが苦手な私にはうってつけのジャンルである。ある日突然早苗さんが独立してしまい、信仰が集められなくなった神奈子と諏訪子の二柱。困った挙句に取った手段が、メイド長として紅魔館の運営手腕に定評のある咲夜さんを策略により呼び寄せて守矢神社の巫女長に仕立て上げるというもの。紅魔館に戻るべく、仕方なく信仰集めに協力する咲夜さんであった、という感じの物語。

 ゲーム展開は、妖怪の山を始めとする幻想郷の各地に赴き、戦闘形式の布教を重ねて信仰を取り戻していく。布教は営業パートと応対パートの2部構成。営業で捕まえた相手を応対して信仰を得るという流れである。戦闘自体は完全に自動化されており、プレイヤーの操作は不要という大胆なシステム。とはいえプレイヤーは単に眺めているだけではなく、咲夜さんに扮してコマンダーシステムにより味方を煽ることで戦闘を有利に進めていくこととなる。コマンダーシステムは一般的な音ゲーの要領で、画面下部を流れる矢印に合わせてタイミングよく入力していくことで、味方の能力が底上げされていくというもの。コンボを繋げれば底上げされる時間が長くなるが、丁度良いタイミング以外にも、早めに入力したり遅めに入力することで違った効果が得られるのが面白いところである。布教を重ねてその場所の信仰度が100%になると、次の場所が出現して話が進んでいく。
 仲間は神奈子、諏訪子以外はどちらか一方のパートにしか出陣させられないが、場所や話の展開によっては両方のパートに強制出陣ということもある。また、自機の強化に重要なアイテムやボス級の敵は応対パートでしか登場しない。基本的には応対パートでアイテムを取って能力の強化を行い、鍛えた仲間を営業に送り出すということになる。布陣は戦闘においてプレイヤーが手を出せる数少ない要素であり、成長にも絡むので思案のしどころとなる。
 仲間は戦闘によって得た経験値でレベルが上昇するが、それとは別に戦闘により得たスキルやアイテムによりさらに能力が強化できる。相手と互角に戦うにはレベルと同様スキルやアイテムでの強化が重要であり、戦闘で手出しが出来ない分ここでの調整が結果に大きく影響することとなる。スキルやアイテムは所持数が限られており、その選定はプレイヤーが行うため、ここも編成同様プレイヤーの手腕が問われる数少ない場面である。なお、キャラの能力も営業力、応対力、女子力(!)の3種類と非常に簡略化。営業力が攻撃で負う体力が防御、女子力はそれらを総合的に上昇させる能力となっている。

 脳筋シミュレーションのジャンル名は伊達ではなく、仲間の強化を疎かにしなければまず全滅することはないかと。また、例え全滅してもゲームオーバーはなく何度でも挑戦できるので、ごり押しでクリアも可能となっている。しかし、手応えが薄いということもなく、コマンダーシステムによる戦況の操作や仲間の強化など、プレイヤーが出来ることが少ない分それが結果として出ると嬉しいものがある。
 仲間の数は採集的にどれだけになるのか予想も付かないが、現時点で30人を超えており管理する手間はかなり大変。とはいえ、全員を戦闘に参加させることができるというこれまた大胆なシステムのせいで、つい全員をちゃんと強化させてしまう。キャラの性能差はあるものの、アイテム次第でその差を逆転させることも可能であり、手をかける甲斐があるというもの。三月精など意外なキャラが上位にくることもあるのも面白い。個人的にはやはり地霊殿組に活躍してほしいので、さとりさんやお空を優先して強化させている。あと、何故か輝夜が上位の常連なのだが、そういえばこの人6面ボスだったんだったと思ったり。
 物語の方は「さくやさんクライシス」と同じノリのドタバタ劇で、「さくクラ」の話が登場する場面もあったりする。今作の咲夜さんも容赦なしで、たとえ相手が二柱であろうとも徹底的にこきつかうのはさすがである。あの雰囲気に合う人なら今作も十分に楽しめるかと。それにしても四天王好きだなぁ(6人いるけど)。
 ゲーム自体は緩いものの、緩いのと退屈なのはまた別問題。緩々と楽しませてもらおう。


氷室 万寿 |MAIL
DiaryINDEXpastwill