雪さんすきすき日記
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2010年10月25日(月) 「漆黒のトラペゾヘドロン」のこと

 風邪気味のせいか、時間や日付の感覚が滅茶苦茶に。「あれ、来月は10月だっけ?それとも11月?」と素で尋ねてしまうほど。

 昨日、Twitterで知った「漆黒のトラペゾヘドロン」(エンハンスド・AX・レジスタ)をプレイ。
 コロニーの落下を食い止めるため、暴走した動力源「トラペゾヘドロン」を破壊するのが目的の縦STG。

 特徴はテールレーザーとスペシャル攻撃という2種類の武器。
 テールレーザーは出した瞬間からレーザーを纏って無敵になる。このとき体当りでも敵を倒せるが、弧を描くように動くと、レーザーがその弧に沿って円を描きながら一定時間残るので、置き攻撃としても使える(というか、こちらの用途の方が遥かに多い)。この作品では自機のショットが貧弱なので攻撃の要はこのテールレーザーとなる。また、テールレーザーでは特定の敵弾も消せるので、防御の役割も担っている。ゲージが無いと出せないものの、時間ですぐ溜まるし、どうやらテールレーザーで倒した敵の割合でシールドの回復量も決まるようなので、積極的に使うほど有利に進められるようになる武器である。
 そして、スペシャル攻撃はいわゆる全画面攻撃。テールレーザーで敵を倒したり弾を消したりすることでゲージが溜まる。道中では雑魚一掃などに使えるが、真価を発揮するのはボス戦。ボスはショットだけでは相当時間が掛かるほど硬く、また攻撃も激しいのでとても太刀打ちできない。しかし、ボスはテールレーザーで吸収可能な弾をこれでもかと出してくれるので、テールレーザーで吸収→スペシャル攻撃を繰り返すことで対等かそれ以上に戦えるようになる。テールレーザーを出す機会を見計らい、効率よく弾を吸収できるようにテールレーザーを配置、ゲージが溜まったら接近してスペシャル攻撃という一連の流れは、自機が無敵状態でいる時間も長く、ほぼ一方的に攻撃を続けられる。しかし、考え無しにテールレーザーを垂れ流して勝てるほど甘くは無く、時には防御に徹することも必要となる。この攻防の切り替えが実に熱く、この作品の醍醐味といえるかと。

 また、タイトーのレイシリーズを意識したと思わせる数々の演出も魅せるものがある。このシリーズをプレイしていた人なら、思い当る場面にいくつも出会うかも。ちなみに、タイトルから連想されるように、ボスは全てクトゥルフ神話にちなんだものに。大体、動力源にこんな名前付けるから暴走するのではなかろうか(笑)。

 システムを理解するまではクリアするまでに何回コンティニューしたか分からないほどだったが、理解した途端昨日は3回コンティニューでクリア、今日は何とノーコンティニュークリアを達成してしまった。絶対無理だと思っていたラスボス戦も、このシステムのおかげで攻めと守りが目まぐるしく変わる非常に熱い戦いに様変わり。久しぶりに高揚感に満ちた戦いを堪能できた。
 これは良い作品にめぐり合えたものである。


氷室 万寿 |MAIL
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