今回はちょっと前に見た映画ネタ。 今回見てきたのは、コラテラル。 トムクルーズ主演の殺し屋ムービーである。
この映画、一言でいうなら、「思ってた以上に面白かった」である。 ストーリーとしては、L.A.でタクシードライバーを営んでいる主人公が お客として乗せた女性検事と平和な一時を過ごしたあと(このシーンは 本当によくて、しかも後でちゃんと生きてくるのだ)、トムクルーズを お客として乗せてしまったところから、物語は始まる。 その後の顛末は、できれば本編を見ていただくとして。
この映画、うまいなー、と思うのはBGMの使い方だろう。 先ほどの冒頭の女性検事とのシーンでは、メロウな?曲が流れ、平和な 一時を表わしているのが、トムクルーズが客となり、そして事件に巻き こまれるあたりから、曲調がガラッと変わるのが、本当にうまいと思う のである。 いや、結構マジでサントラほしくなっちゃったり。
そしてもう一つ、いいなと思うのは画づくりであり。 主人公の巻き込まれたタクシーを空撮で追っかけたり、また停電した ビルの中で、トムクルーズ扮する殺し屋から逃れようとする時の、ビル の暗闇と外の夜景のきらびやかさ、などなど。 観ていて思わず引き込まれる作りになっていると思うのである。
脚本も伏線がバッチリ効いていて、正直トムクルーズ以外の役者さんは 知らなかったりするんだけど、でもそんなことに関係なく、観終わってあー、よかったと思える映画だと思います。
この映画の中に、特に気に入ったシーンが一つあって。 それは次の現場へと向かう車中で、殺し屋のトムクルーズが、主人公の タクシードライバーに向かって言うセリフで要約すると、
「お前は今まで夢の実現に向けて、何か行動を起こしてきたのか? ただ夢見ることに満足をして、何も行動せずに昼間ダラダラとTVを観て いたんじゃないのか?もしも本当に自分の夢を実現させたいと思うの なら、まずは手付金を払えよ、その名刺の彼女に電話しろよ」 というセリフがあって。
実際このセリフがきっかけとなって、主人公はある行動を起こすんだ けれど、同時にこのセリフ、自分の胸にもズキンと突き刺さって。 うん、そうなんだよなー。
全体の少し乾いた感じといい、このセリフといい、かなり気に入った 映画なのである。DVD買ってもいいかも。
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