パラダイムチェンジ

2004年12月23日(木) コラテラル

今回はちょっと前に見た映画ネタ。
今回見てきたのは、コラテラル
トムクルーズ主演の殺し屋ムービーである。

この映画、一言でいうなら、「思ってた以上に面白かった」である。
ストーリーとしては、L.A.でタクシードライバーを営んでいる主人公が
お客として乗せた女性検事と平和な一時を過ごしたあと(このシーンは
本当によくて、しかも後でちゃんと生きてくるのだ)、トムクルーズを
お客として乗せてしまったところから、物語は始まる。
その後の顛末は、できれば本編を見ていただくとして。

この映画、うまいなー、と思うのはBGMの使い方だろう。
先ほどの冒頭の女性検事とのシーンでは、メロウな?曲が流れ、平和な
一時を表わしているのが、トムクルーズが客となり、そして事件に巻き
こまれるあたりから、曲調がガラッと変わるのが、本当にうまいと思う
のである。
いや、結構マジでサントラほしくなっちゃったり。

そしてもう一つ、いいなと思うのは画づくりであり。
主人公の巻き込まれたタクシーを空撮で追っかけたり、また停電した
ビルの中で、トムクルーズ扮する殺し屋から逃れようとする時の、ビル
の暗闇と外の夜景のきらびやかさ、などなど。
観ていて思わず引き込まれる作りになっていると思うのである。

脚本も伏線がバッチリ効いていて、正直トムクルーズ以外の役者さんは
知らなかったりするんだけど、でもそんなことに関係なく、観終わってあー、よかったと思える映画だと思います。

この映画の中に、特に気に入ったシーンが一つあって。
それは次の現場へと向かう車中で、殺し屋のトムクルーズが、主人公の
タクシードライバーに向かって言うセリフで要約すると、

「お前は今まで夢の実現に向けて、何か行動を起こしてきたのか?
ただ夢見ることに満足をして、何も行動せずに昼間ダラダラとTVを観て
いたんじゃないのか?もしも本当に自分の夢を実現させたいと思うの
なら、まずは手付金を払えよ、その名刺の彼女に電話しろよ」

というセリフがあって。

実際このセリフがきっかけとなって、主人公はある行動を起こすんだ
けれど、同時にこのセリフ、自分の胸にもズキンと突き刺さって。
うん、そうなんだよなー。

全体の少し乾いた感じといい、このセリフといい、かなり気に入った
映画なのである。DVD買ってもいいかも。


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harry [MAIL] [HOMEPAGE]

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