パラダイムチェンジ

2004年03月13日(土) U23UAEラウンド第3戦

と、いう訳で今更ながら、オリンピック最終予選UAEラウンド第3戦、
対UAE戦である。

この試合を一言でいうなら、「勝ってよかったー」である。
日本代表のスタメンのコンディションが悪く、その為に動き(スピー
ド)が悪く、連携もうまくいかない状態だったのは、画面を通じても
よくわかったし、前半の中盤以降は、UAEの怒涛の攻めをなんとか、
かわすのが精一杯だったと思うし。

それにしてもUAEは本当によく、枠を外してくれたなあ、と思う。
あの日、UAEには本当にツキと言うか運がなかったのかもしれない。

後半に入って、高松や松井を入れることで、日本代表チームには、
一つの流れみたいなものができつつあったが、試合全体としては、
まるでボクシングの選手が12最終ラウンドに入って、ノーガードの
戦いをしているような感じだった。すなわち、お互いにヘトヘトに
なりながらも、立ち続けているような印象だった。

でも、そこで勝機をつかんだのは、今まで幾度となくチャンスを
つかんでたUAEではなく、日本だった。
後半40分過ぎ、田中達也−今野−松井とワンタッチでつないだボール
を田中が再びドリブルで切り込み、シュートした球をGKが弾いた
ところをつめていた高松が合わせてゴールを決めた。
この段階で、もうTV画面の前で絶叫である。

そしてその興奮の冷めやらぬ2分後、田中達也が打った強いシュートを
相手GKがミスし、2点目をあげた。いや、よかったよ、マジで。

UAEラウンドを通して、U23日本代表は最初の1点を取るのに本当に苦労
していた。そして、レバノン戦、UAE戦で得た1点目は、決して綺麗な
形ではなく、泥くさい、もみ合いの中でとった1点だった。

でもそれは、逆にいえば競り合いで負けない、という日本代表の意思
のこもったシュートが入ったと言うことでもあるわけで。

個人的にゴン中山が大好きな私としては、こういう淡白でない熱い?
プレイのできる選手と言うのが大好きだったりする。
田中達也、カッコイイじゃん。

また、この終盤にきての得点が、もしかしたら大きいかなーと思うの
は、次にUAEと当たる時である。もしも、似たようなシチュエーション
がやってきた時、UAEの選手たちは終盤に点を取られて負けた、という
嫌な記憶をひきずってくれて、またやられてしまうのでは?と思って
くれるかもしれないし。

逆に日本側は終盤まであきらめなければ、もしかしたら何とかなるか
も、という自信がついたんじゃないかな、と思うのだ。
そしてそれは、UAEラウンドでの体調の不良を引きずってしまっている
今の日本代表の強力な武器になってくれるんじゃないのかな。

だから、勝ちグセと言うか、苦しみながらも勝った、という経験は
やはり選手たちを一段階上のレベルに押し上げてくれるのかもしれない。

さあ、そんな訳で埼玉まで、日本代表を応援しに行ってきます。


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