2004年02月18日(水) |
W杯1次予選・対オマーン戦 |
何かをする時、最後までハラハラさせる人というのがいる。 途中で危なっかしい橋を渡りながらも、最後は何とか無事着陸を果たす人。
ま、うちの親に言わせれば、私はそんな人間だと思うんだが。 今日のワールドカップ1次予選、対オマーン戦はまさしくそんな試合展開 だった。
なんとなーく、あのPKは外すような予感がしたんだよねえ。 逆に言えばあのGKは、よく集中してセーブしたって事で、それがW杯の 予選だと言うことなのかもしれないけれど。
ま、素人の私が偉そうに書くことでもないと思うが、危なっかしいなあと 思うところも多々あったし、日本の攻撃もよく攻めていたとは思うけど、 なかなか決定的なチャンスを活かす事ができなかったし。
やっぱり日本って相手に引かれちゃうとなかなか点は取れないんだなあ、と あのトルコ戦を思い出しそうになってしまった。 と、いう所で最後の最後に久保がゴールをゲット!
その前、俊輔が外したあたりから、声を出しまくっていた自分は思わず 椅子から立ち上がっちゃいましたわ。 いやー、よかったよかった。
たった1点のゴールが決まるかどうかでこれだけ気分が違うんだから、 サッカーはやっぱり麻薬的な魅力があるのかもしれない。
でも、今回の出場メンバーの何人かは、あのトルコ戦と被っているん だろうし、やっぱりそういった経験も今回の試合に活きているんじゃない だろうか。
あのトルコ戦で、日本の攻撃が淡白だったことに関して、村上龍がこんな 事を書いていた。
先日、トルシエの通訳のダバディに会う機会があったので聞いたんです。 「どうしてみんなで攻めなかったの?」と聞いたら、「そういう経験が必要。 あの時は全員で攻めなきゃいけなかったんだ、と肝に銘じる選手がいて、そ れを次のW杯で実践するという歴史が必要なんじゃないかな」と言っていた。
韓国は確かに、洪明甫なんて何度もW杯に出ている。94年のアメリカ大会 でドイツに0対3で負けている状態から2点返したり、98年のW杯ではオラ ンダにボコボコに負けたあとに監督が更迭されて、次の試合でベルギーと 引き分けたり……。そういった記憶が、洪明甫を中心にした選手たちの中 にあったからこそあんな攻撃ができたんじゃないかと思う。 「 啓蒙的なアナウンスメント第2集・岡田監督との対談」より。
そういう意味では、今回のこの苦しかった試合も、そして今後の予選でも 予想される苦戦も、今回のメンバーの糧になってくれればいいんじゃないか なあ、なんて思ったり。
逆に言えば、あのトルコ戦の時に涙を流して悔しがっていた戸田も海外組 なんだし、代表に復帰してほしかったりもするんだけど。
がんがれ日本代表。
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