昨日の夜、友達から電話がかかってきてビックリした。 自分の住んでいるマンションで、よく挨拶をしている方が急に お亡くなりになったという電話だったからだ。
何故、その事を友達から聞いたのか。 訳を打ちあければ、その方がダンス時代の友達の、先生の旦那さん だったから。 つまり、自分は友達のダンスの先生と同じマンションに住んでいた という訳。
ちなみにその夫妻は、友達の仲人でもある。
自分がこのマンションに住むようになって、もう十年以上経つん だけれど、ここに入居するようになって直後から、 その先生夫妻には、何かと目をかけていただいていた。
旦那さんがお亡くなりになったのは、本当に急なことだったようで 奥さんと話している間に急に苦しみだし、そのまま還らぬ人と、 なってしまったようだ。
死因は解離性大動脈瘤破裂。 人の身体の中には、心臓から身体中に血液を運ぶために大動脈という 太い血管が、心臓から出ている。大動脈瘤とは、その血管の内部の 層と層の間に血液が漏れてしまい、こぶのようなものが出来ることを いう。
そしてそのこぶが破裂してしまうのが、大動脈瘤破裂。 破裂した場合の痛みは、想像を絶する痛みらしい。 石原裕次郎がかつて慶応病院で向井千晶に手術をしてもらったり、 司馬遼太郎の死因にもなった病気である。
自分がダンスを辞めたあとは、マンションの入り口でバッタリ会って ご挨拶をするくらいだったんだけど、いつもにこやかに挨拶をされて 散歩や奥さんのお迎えに行かれていた姿が、今でも目に浮かぶ。
お亡くなりになるほんの前にも入り口で挨拶をした時だったから、 そのニュースは自分にとっても大ショックな出来事だった。
自分はお通夜だけ参加?したんだけれど、葬祭場までの道のり、 とても暑かったことを、今でもよく覚えている。 夏場のお葬式は、喪服を通して感じる夏の暑さが、その人が 亡くなったことの大きさを感じさせてくれるような気がした。
田代清先生のご冥福を謹んでお祈りいたします。
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