2002年07月07日(日) |
何故、牽牛と織姫は、なかなか会えないのか。 |
今日は七夕。 年に一回、アルタイルとベガがミルキーウェイをはさんで 巡り会う日。
ただし、こと東京に関しては、実は織姫と彦星は、天候が 災いして、なかなか会えなかったりする。 ここ10年くらい、雨が降らなかった年は数えるほどでしかない。
なんでそんなことを覚えているかっていうと、今日が誕生日の 友達がいるからだ。 吉倉、とりあえず誕生日おめでとう。
せっかく、年に一回のロマンチックな日であるのに、二人は なかなか会えないのは、一体何故なのか? って、考えてみたことはありませんか?
答えは簡単。日本では今が梅雨の真っ最中であるから。 でも、たかだか100年前の日本では、彼らは年に一回、 逢瀬できていたのだ。
その答えのヒントは、130年前にさかのぼる。 すなわち、130年前に、日本が旧暦から太陽暦に改めたが ために、7月7日の七夕という、彼らにとっての大イベントは 1ヶ月以上早まる結果となり、梅雨の真っ最中という 逢瀬には似つかわしくない日になってしまった。
旧暦の七夕は8月中旬。そのころだったら、梅雨も明けている ので、彼らも心置きなく逢瀬を楽しめるだろう。
ちなみに、旧暦での七夕は、季語としては秋になる。 昔の日本では、4.5.6が夏で、7月は秋。 一日のうち、日が一番長くなる夏至は5月の半ばである。 旧暦で、6月は水無月、だったんだから。
旧暦と新暦の絡みで、もう一つ思い出すのは、冬の出来事。
あの忠臣蔵、吉良邸討ち入りの場面には、やっぱり雪がよく似合う と思うのだが、新暦の12月14日に、吉良邸のあった、 今の東京の本所に、雪はなかなか降らない。
もちろん、年々温暖化してるから、昔はもっと寒かっただろうが 本当の?討ち入りの日は、今の1月20日あたり。 そのころだったら、今でも東京に雪が降ってもおかしくはない。
なんてことを考えてみたが、そもそも七夕の習慣は、中国から 伝わってきたものだってことに気がついた。
それに、いくら晴れていても、東京では天の川すら拝むことは 難しいんだよね。 つくづく、ロマンスには遠い現代である。
余談。 今日、新宿のパークタワービルに行ったら、七夕にちなんで 仙台の七夕飾りのイベントをやっていた。 そこで、萩の月を思わず購入。 冷蔵庫で冷やした萩の月を風呂上りに食べるとやっぱりおいしい。
|