| 2007年11月07日(水) |
071107_カボチャの話 |
道北のある町から町長以下3人の皆さんが私を訪ねてきてくれました。なんでも予算要求に関連した陳情のために上京したとのこと。 わざわざ訪ねてきてくれて嬉しかったのでした。
その中に、地域の農協組合長さんもおられたのですがこの方の話が無類の面白さ!現場に接する中で多くの苦労を経験された方のお話には迫力がありました。
かぼちゃの話が面白い。 「かぼちゃは、外食産業でも使うのですが、野菜の中では家庭でも使われる比率が高い野菜なんです。それでいて、南の九州から始まって収穫時期が図ったように順番に北上してきます。最後は北海道北部の産地から収穫して市場に出しますが、11月末くらいになると国産ものはもう時期が終わります。そこから先は時期をつなぐように海外からのかぼちゃが輸入で入ってくることになるんです」
「へえ、しかし海外からのかぼちゃって安いのでしょうね」 「日本の場合は、それほど温度管理が厳しくはなくて、普通のコンテナに入れて東京や大阪に運ばれます。でも国内の輸送でも温度変化によってかぼちゃに一定の比率で腐れなどの痛みが出てしまいます。ところがトンガやニュージーランドなど海外から輸入するかぼちゃは、国内で米を運ぶような温度管理がきっちりできる高性能のコンテナで運ばれて、赤道を越えてやってくるにもかかわらず温度変化による痛みは国内モノよりも歩留まりがいいんですよ」
「運ぶのに相当運賃もかかるでしょうにね」 「それだけ原産地での単価が安いということなんでしょうね。それに海外から輸入されるかぼちゃのほとんどは日本と変わらないエビスかぼちゃなんですよ。タネの多くは日本で開発されますが生産はヨーロッパで行われているものが多い。農業が日本国内で完結できないのはおかしい、とあの田中真紀子さんの国会質問でも話題にされていたようですけどね」
へえ、タネも海外産がほとんどとはねえ。意外なところで食料の国内調達率の問題に触れることになります。
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今はトウモロコシがバイオエタノール問題で高騰し、小麦粉も投機筋の資金が入って値上がり中。相対的に国内農産物の競争力が高まっているのだそう。
もう少しがんばれば国内農業も立ち直るきっかけがつかめそうなのですが、一方で団塊世代のリタイアとともに後継者問題が出てきそう。 「農業が魅力ある産業になればいいんですよ」とは力強いお言葉でした。
これだけ食料自給率が低いのに、それでも食べ残しの残飯をものすごく出す国というのはいったいどうなっているのやら。「食育」の重要さが注目されていますが、それ以前に農作物や農業に対する関心と触れ合う機会を持たせるほうが早道のようにも思います。
無関心という、精神的な楽チンをしてはいけないという言葉がここでも当てはまるのですね。
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