掛川奮闘記

2003年08月04日(月) 030804_恵庭市花のまちづくり

【溜めすぎ】
 一週間出張が続いたので、奮闘記を書くことができなかった。これから追いつこうと思うけれど、何しろ大変だ。

 書きぶりが簡素になるかも知れないけれど、お許しを。


【経済建設委員会視察】
 今日から二泊三日で、市議会の経済建設委員会の北海道視察である。

 今朝まで札幌の自宅にいたので、昼の飛行機で来る一行と合流するために新千歳空港へ向かう。ちなみに、新千歳空港は、旧の空港ターミナルビルはもうないのだが、新千歳空港と呼んでいるのである。

 ここで委員会の一行八名+事務局二名+私の11人となって合流。昼食後に恵庭市をお訪ねして、「花によるまちづくり」を視察する。

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 恵庭市には「恵野(めぐみの)」という、札幌に勤める人も多く住宅を求めている有名な住宅団地があるのだが、ここが今、花のまちづくりの最も進んだ事例として多く紹介されている。

 そもそも「花のまちづくり」は、恵庭市が平成10年に「花のまちづくりプラン」というものを策定して広く市民にこれを広め、そこから市民団体も育ってきて、それらの市民団体の活動の結果として進められてきた、という経緯らしい。

 そもそも「恵庭」という地名は、元々はアイヌ語の「エ・エンイワ」で恵庭岳を指す「鋭くとがった高い山」という言葉から「恵庭(エニワ)」という字が充てられたのだが、今ではこの名称自体が「恵まれた庭」ということで、偶然とはいえ一つのイメージを作り上げるには幸運な財産となっているのである。

 また恵庭市には花の苗の農家が多く、道内指折りの花苗生産地であるということも、必然性を語る一つの理由としてあげられるようである。

 札幌の大通公園の花壇コンクールの花苗はそのほとんどが恵庭産である、と担当の課長さんも胸をはっていた。

 「花のまちづくりプラン」では、「質の高い花と緑のまちをつくる」、「花友達の輪を広げる」、「花と緑の産業と技術を育てる」、「推進と支援の仕組みを整える」という四つの行動指針が示されて、それらの下にさらに具体的な行動計画が示されている。

 なかなかプランは良くできているが、とにかくそれに市民の多くが参加して協力しているということは素晴らしいものがある。

 市民にその気になってもらって、さらに参加の意欲を高めるというその手法が実に面白いものである。

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 視察の第1番目は商店街通り。ここでは道路に面した各店舗がそれぞれ思い思いに店先を花で飾っている。一番すごいのは、花屋さんかと見間違えるようなお米屋さんであった。

 電気屋さんも、不動産屋さんもそれぞれが花で店先を飾る様はなかなか壮観ですな。うーん、すごいぞ。


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 そしてそれから向かったのが「恵野」住宅団地。

 ここには全部で四千軒の住宅があるので、四千通りの花に対する取り組みがあるのだが、なかでもすごい何軒かを案内して頂いた。

 一番すごかったのは、ご主人が自衛隊に勤務されているというお宅であったが、ここのお家は先に庭を考えて、それにはまる家をあとから考えたのだとか。

 自衛隊なので転勤も多いのだが、やはり北海道が一番良かったと言うことで、現在は恵庭市に家を求められて庭造りを多いに楽しんでいるとか。

 イベントでもまちづくりでも主体はやはり市民のやる気とその気なんだな。それを行政がお手伝いすることで発揮できれば、お金のそれほどかからなくてなおかつ市民が幸せなまちづくりというものができるのだ。

 恵庭市の花のまちづくりはなかなか面白い企てでありました。勉強になった。


【扇風機】
 今夜は千歳市内のホテルに宿泊、ということで夕食の後は市内を少し散歩。

 ホテルの近くに大型ショッピングセンターがあったので、議員さん達数名となかを見て歩くうちに、電化製品コーナーにたどり着き、ここで扇風機が一台990円で売られているのを発見。

 早速議員さんの中にはこれを買い求めるが現れた。

 今年の北海道は寒い日が続き、農作物には冷害の恐れが強まっているのだが、夏の製品は売れずに困っているのだろう。

 それにしても扇風機一台が990円とは…。中国製だとは思うが、なんだかそれで良いのか、と思ってしまうなあ。

    


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こままさ