掛川奮闘記

2003年05月11日(日) 030511_作業は段取り八分~頑張れ体協

【朝からイベント】
 朝一番から、市内の公園で屋外モニュメントの掃除をするというので参加する。

 様子を見るだけでよいかな、と思っていったのだが、なんだかんだ話をしているうちに作業もする羽目になってしまった。

 この屋外モニュメントというのは、わが市ゆかりのジュン鈴木さんの作品で、このジュンさんは現在の収入役さんのご兄弟だという。

 来週、モニュメント周辺の公園については、敷き並べてある石の洗浄などを行うこととしているが、それに先だって流れ込んだ土を除去しようと言うのである。

 人数が8人ほどで、100㎡くらいの公園を清掃しているので、見かねて手伝うことにした。


 最初、私のことを誰だか知らなかった人も多く、そのうちうち解けて話をするうちに、「あなたが助役さんだったんですか?お蕎麦を打つのが上手と聞きましたよ」という評判だそうで。

 どうやら、知らず知らずのうちに「蕎麦打ち名人」ということになっているらしい。もっとも私の蕎麦を食べたことがある人はまだ限られているけどね(^-^;)。

 最近は「口で蕎麦を打つ」とも言われている。そろそろ本当の蕎麦をごちそうせねばなるまいて。


【地獄池の清掃ボランティア】
 以前紹介した、ゴルフ場の下流で水草のために真っ赤になった池のお話の続きである。

 テレビ朝日がこの血の池地獄のような池に注目して、「いきなり黄金伝説」という地域のお悩みお助け番組で取り上げてくれると言うことになった、と聞いたのは先週の金曜日であった。

 この番組のタレントは漫才のやるせなすの石井ちゃんだそうで、随分と奇特な番組もあるものである。

 我々としては特段どうするかということも考えていなかったのだが、番組側でお金は全部持つので、地元の住民の方々と市役所から多少人的協力をいただきたい、という申し出であったので、そこまで言われたのでは協力せねばなるまいと、二つの地区から人出しと市役所からの協力をすることになった。

 公園の清掃を終えてから池に向かい、到着したのは11時半くらい。農政課の課長がいたので、様子を聞いてみたが、一向に作業が始まらないという。

 地区の区長さん達へ挨拶をしてから作業状況を見てみたが、とにかく水草を岸に集めて岸辺でこれをすくい上げようと言う作戦のようである。

 空気でふくらませる一人乗りのレジャー用ゴムボートを何隻も用意して、アルバイトの学生を乗せて池の上で作業しているのだが、水草が進行方向に重なると厚さが厚くなって行く手を阻むので作業がはかどらない。

 まずは、プールのコースを隔てるコースロープを持ち出してこれをある程度の面積のところへ渡して岸から引っ張ってみたが、あまりの重さにロープが切れたり、そうかとおもうと水草の下へ潜ってしまってなかなか岸まで集まってこない。
 
 石井ちゃんもひときわ目立つ真っ赤なつなぎでバイトの学生を叱咤激励しているが、ボートの上には人がたくさんいるものの、なんとも間の抜けた時間である。なにしろ向こうはテレビ番組を作るのに一生懸命なので、最初からストーリーがあって、それに沿った映像が欲しいらしい。

 シナリオというのは、最初石井ちゃんがこの池の赤いのを発見して、地元に問い合わせたら確かに困っている、と言う情報を得る。そして地元に飛んで、状況を見かねてこの除去に立ち上がって作業を開始する。

 やがてこんな作業が行われているということを知った地区の住民達も見に来るようになり、見かねて助け始める。最後には市役所も見かねて助けにくる。

 最後はお礼に、地元の人たちが炊き出しをしてごちそうを振る舞う、というものらしい。

 なんとも最初から筋書きがあるのである。


     ※     ※     ※     ※
 
 道路からやや入った岸辺では地区の皆さんやら職員達がとにかく水草を人海戦術であげる作業を開始していて、私も作業着だったので一人工として参加した。

 やがて脇の下まである胴長を履いた職員が登場して、水の中に入り、グランド整備をするトンボの大きなやつで水草をかき集めて岸に寄せ始めた。

 これで岸での掻き上げ作業効率がアップして、あとは人海戦術作戦となった。

 ボートによる水草集めは相変わらずちんたらやっているが、こちらは岸から水草をあげて、ビニールの80センチ角の丈夫なビニール製の運搬袋に投げ入れ、一杯になると一輪車でダンプトラックまで運んでこれを荷台にあけてもらう、という作業を延々と繰り返す。

 私は4時半まで作業に参加したが、6時からの会合に間に合わせるためにこれで失礼することに。

 見たところ、水面の2割くらいがみえるようになったかな、という印象である。こんな作業効率ではとても今日と明日では終わりそうもない。

 いったいどうするんだろう、といぶかりながら、後ろ髪を引かれる思いで現場を後にしたのであった。

 明日が楽しみである。



【NPO体育協会総会】
 泥と臭い水にまみれての作業の後は、趣を変えて市長代理として体育協会の総会での来賓挨拶である。

 土木作業員のテコから来賓への変身である。なんとも激しい変化である。

 体育協会は、ちょうど一年前にNPO法人化されてちょうど一年目の総会である。

 NPOなので、様々な収益事業も行うことができて、この収益でさらなるスポーツ振興をしようと言うしっかりとした目的意識を持った組織なのである。

 特にわが市では、現在建設中の体育館の管理運営をこの体育協会に委託することとしており、単なる建物管理だけでなく、スポーツ体育の振興を体育館管理という面からやってもらおうということを考えているものである。

 総会は事業報告、決算報告、今年度の事業計画、予算計画、新年度の人事などが審議され、滞りなく終了した。

 引き続いての懇親会では、普段いろいろとお世話になっている方達とそれぞれの協会の状況やらスポーツ振興の課題などを聞かせてもらった。

 こうしてみると、普段何気なく接している知人の方達が、このような体育協会加盟の各競技団体役員として参加していることに気づく。やはり地元の名士ともなると、昔取った杵柄の得意なスポーツもあるようだし、またスポーツ競技団体の役員なども積極的に行っているようである。

 ゲートボール協会の会長に、最近の競技状況を訊くと、
 「最近は人数が減っていますね。でも、90歳になっても参加できるスポーツというのはゲートボールくらいなものですよ。そういう評価もして下さい」とのこと。なるほどねえ。

 体育協会はいまや加盟競技団体が22団体で、組織人数は7000人に及ぶという。会長がKさんという穏和な方なのだが、人望が厚くてご本人も思いこんだら貫くという一徹なところがあって、これまで体育協会を引っ張ってきた方なのである。

 いよいよ体育館も10月から営業開始の予定である。わが市の体育を振興して、医療費のかからない健康な市民の多いまちになるよう、ご協力をお願いし、また期待も大きいのである。
 


 < 過去  INDEX  未来 >


こままさ