この季節になるとイチジクがひどく懐かしくなる。 小さい頃に私のうちの隣の家に大きなイチジクの木があって毎年沢山の実がついていた。 それが欲しくてたまらなかった小さい私は「ちょうだい」ということが出来ずいつもいつも眺めていたものだ。 田舎のことだからたまには熟したイチジクを貰っていたと思うのだけどなぜか貰ったという記憶はあまりないのだ。 それよりも”あんなに沢山あるのにどうしてくれないのかな?”という気持ちのほうが残っている。 よっぽど欲しかったんだろう・・(笑) 小学生の頃におばあちゃんに頼んでこっそり自分だけ買って貰ったことがある(何しろ姉妹が多いのでみんなの分までは無理だったのだ。それに妹達に言わせれば6人姉妹・兄弟の一番上だったのでえこひいきをされていたようだ(笑)) それは、熟していて大きくてしっかりと手ごたえがあった。 実の下部のほうが赤くて柔らかくしっとりと手に馴染んだ。 嬉しくて、嬉しくて食べるのは後回しにしてそっと大事に両手に包むようにして持っていた。 そのイチジクはほんのり甘くてこの上ない幸せを私に運んできたことを覚えている。 あの時の何ともいえない甘さを忘れられなくてイチジクを手にするのだけど大人になってからはまだ出会えていない。 長い間”エンピツ日記”にいろいろと書き連ねてきましたが、ブログにかいてみようと思い立ちました。 この日記は過去ログとしてもずっと残しておきます。 そのうちにまた、戻ってくる可能性もかなり大きいのかも知れません。 時々読んでくださった皆様ありがとうございました。 引越し先は下記です。 「今日もあしたも」
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