「日本の教養」と言う番組、爆笑問題の二人が有名な学者を訪問して本当はすご〜く難しいことを楽しく面白いことにしてくれている。 夕べの「生物が生物である理由(わけ)」は、分子生物学者を訪ねた。 そこで、見た目にもえら〜い先生という感じではなく、どこにもいるおじさん(ごめんなさい)と言う感じの先生の話はとても面白かった。 人の体は分子でできていてその分子は人が食べ物を食べるごとに、その食べ物の分子が体の隅々にいきわたっていき、これまでその人の体にあった分子と入れ替わっているのだと言う説だった。 つまり、食べ物を食べるごとに新しい分子に入れ替わりながらその体を修復し形成していると言うのだ。 体の中にあった古い分子は体外に排出されそれはまた外で新しい分子として植物に取り込まれたり、ミミズなどの小動物に取り込まれたりしている。 この世界全体が、地球全体、宇宙全体がその昔ビッグバンを起こして以来ずっとそれを繰り返して今に至っているという。(だから、宇宙全体をひとつのものと捉えれば変わりはないと言うこと?) その中で、人の分子をかたどっている(修復しながら住み続ける)時間は80年くらいを目安として作られているのではないか。 この話を聞いていて、生きることと、死ぬこととは、大して違いはないのではないかと気持ちが妙にゆったりとしてきた。 科学だけど、文学であり、そして哲学でもある福岡先生の話、 遅い夕食をとっていた長男も”これは面白いね、 もう一度ビッグバンがおきたとしたら俺らの分子もその中に入ってるわけだから死んだって思わずに死ねるかもね” などと言っていた。 私の頭で先生の話を正確に聞けたかどうかはわからないが、 生物を形作ってる最小の単位の分子と言うのが近しく感じられたのが嬉しく、 これからは嫌いな両生類にあっても懐かしく思えるかも・・(それは、きっと無理だな)
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