ロバート・ゴダード 「リオノーラの肖像」 かなり厚い文庫なのだけど読み出したらやめられなくて ほかのことそっちのけで読んでしまった。 一人ってこんなときにとっても便利! 分類は多分推理小説になるのでは・・ はじめに出会ったゴダードは、「闇に浮かぶ絵」 ちょっと始めは入り込みにくかったが、 上巻の中ほどですっかり引き込まれた。 それで次はと選んだのが、この本。 70歳の女性の告白のような感じで始まる。 推理と言うより戦争をも扱った大河物。 実に壮大なスケール。 どちらの作品にも共通するのだが、大きな秘密が、はじめから設定されている。 でもそれが何なのか最後まで読み終わらなければ明かされない これでもかこれでもかと、なぞが明かされる。 そして、それが歴史を感じるほどの長さで解き明かされるのだ。 この作者は反戦論者に違いない。
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