□■ あたしのお教室 ■□
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2003年02月05日(水) |
ドアに向かって合掌。。 |
ひどい頭痛がするというので、頓服を飲ませていたのだが1時間ほどで、眼が覚め、頭痛が一向に治らないという。 トイレに行くのに、足元がおぼつかない。 ・・時計を見た。小児科が閉まるまであと15分。 車をぶっとばしていけば、間に合うかも知れない。 一応病院に電話しておく。 動けないという弟くんを無理やり車にのせ、ぶっとばす。 1分前についた。弟くんは、運転の荒さのせいか、もどしてしまった。 患者はもう一人もいなかったので、すぐ診て貰えた。
「これは腸感冒ですねぇ。。」 「先生、来週月曜日、入試なんですけど、それまでに治りますか?」 「点滴すれば大丈夫でしょう。まぁ、間に合います。 おかあさんは二時間後に迎えにきてください。」
その時、弟くんと眼が合った。 同じことを考えていたんだ。
小1の夏、彼は肺炎にかかって病院で点滴をしてもらった。 お母さんは帰ってよいといわれ、家で病院からの電話を待った。 1時間がたった。なんぼなんでも終わってるはずだ。 おかしいなぁと思って、見に行った。 ・・私は息が止まるかと思った。 彼の全身に、斑点のようなものが浮かび、息が荒いどころか、ほとんど呼吸困難状態だった。 私を見ても、泣きもせず、眼が異様に赤くなって、じっとしている。
「いったい、どうなってるんですかっ!!遅いと思ってきてみれば!!」と怒鳴った。 お医者が口ごもっている。看護婦が小さい声で、薬にアレルギーがあったんでしょ、と言った。
私は、子供の病気や怪我は勿論、それ以外のことでも、おっとっとの職場に電話したことはないが、その時ばかりは電話した。 幸い、おっとっとは職員室にいてすぐ帰ってくるってことだった。
なんだか分からないまま、処置をしますといわれて、だんだん弟くんの様子は良くなってきたけれども。 アレルギーテストぐらいはしてほしかった。
・・あの時のことを、お互い、思い出したんだ。 彼はあんなに苦しいことはなかった、と言っていた。
私は、本当は、病院で2時間時間をつぶすぐらい出来ないことはないのだけど、帰ることにした。 彼の眼をみたら、大丈夫と言ってるようだったから。
病院のドアを閉めるとき、なぜだろうなぁ、私はドアに向かって合掌していた。
こんな気持ちは自然におこるもんなんだなぁ。。
さて、そろそろ迎えに行く時間だ。 気持ちが落ち着かない時は、こうやって日記を書くのが一番ね(笑)
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