くじら日誌
温かい、紅茶を傍らに。
穏やかで何もない日々だけれど。
せいいっぱい、生きよう。

2005年05月02日(月) PPK運動

数日前にラジオ深夜便で聞いたPPK運動という言葉が脳裏に焼きついている。
「ぴんぴんころり」の略らしい。
ぴんぴんと元気に毎日を過ごし、ころりと逝く。
そうありたいなあ、という晩年を過ごしている方々の運動らしい。
ゲストで来ていた方が、名前がわからなかったけれども小説家の方で。
「物書きは、書きかけの小説を前に、原稿に突っ伏して逝くのが最高の死に方だ」
とおっしゃっていた。
「余命を宣告され、良くもならないのに長年入院生活を強いられて
自分が死んだあとにも借金しか残らないなんて・・・」とも。

わたしは縁側でひなたぼっこでもしながらうとうとして逝きたいなあ。
膝には眠りこけている猫。
お茶とお茶請け(漬物がいいなあ)も準備して、
「今日も天気がいいねえ」なんて、うすいさんとおしゃべりをしながら。
季節はやっぱり春かなあ。縁側から桜が見えたら最高。
そんな陽だまりの中、うすいさんと一緒に逝けたら、それが一番だけれど。
ひとは1人で生まれて、1人で死んでゆくものだから。

どちらが先に逝くのだとしても、そのときは隣にいたいなあ。


まだ結婚もしていないのに、想像してわくわくしてるのは
新婚生活ではなくて、年老いてからの生活ばかり。
縁側のある、陽射しがたっぷり入る静かな家で猫を飼って、
半分自給自足の生活をする。
ご近所の友達(やっぱりおじいちゃん・おばあちゃん)とお茶を飲んだり
漬物や収獲したものを交換したり、季節の移ろいを語り合ったり。
静かで穏やかで優しい時間を過ごしたい。
本当の意味で2人一緒に生きられるのって、
おじいちゃん・おばあちゃんになってからなのかな、と思う。


余談。前述のラジオ深夜便で。
男性は、認知症でほとんどの記憶を忘れてしまっても奥さんの名前はすんなり出てくるそう。
しかし。
女性は、夫の名前をまず最初に忘れてしまうとのこと!
そして、ヒトはイヤな記憶から忘れていくという驚愕の事実。

そんな余生にならないように、うすいさん共々頑張らねば。
憧れの隠居生活のために(笑)。


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