"A" Jam Blues

2005年04月11日(月) 遠回りして目指す医学の道

僕と同い年の知り合いで、回り道をして医学の道を志している人が3人いる。

一人は、薬学部→薬剤師→医学部と経て4月に医師になったばかり。
一人は、文学部→医学生で今も学生。
一人は、工学部→エンジニア→4月に医学生になったばかり。

医師というのは遠回りしても目指すような仕事としてふさわしい。
他の仕事とは違う、何か特別な仕事なのだろうね。それに、
人助けとして、貢献度が見えやすくわかりやすい。

僕も高校のころは医学を志したものだった。
でも、世の中にいろんな問題がある中で、自分が取り組まなければ
ならない仕事が医者ではないような気がしていた。
医学が発達すれば人口問題がより深刻になるという意見を聞いて、
病気の治療よりももっと根本的な問題を解決しなくてはいけない
気がしていた。
不健康な生活とか、働き過ぎても豊かにならない生活とか、
職場でも家庭でもぎすぎすした人間関係とか。
実際、社会もあのころ僕が思った通りになっている。たとえば
ネット自殺や少年犯罪がどんどん増えているという話が聞こえる。

医学ではない道を僕は進んでいる。
僕の仕事がどれほど社会のためになるのかは医者よりはわかりにくいが、
幸い、間違えた方向に進んでいないという自覚だけはある。
僕はいま車の仕事をしている。車っていうのは、
我々の生活になくてはならないものだし、人々に感動を与えうる
ものだと思う。究極の目標は、車を環境問題や交通事故を
起こさない乗り物に変えていくことだ。
そして、それを目指すことは意義がある、少なくとも今はそう思う。
そして、いままでの僕のバックグラウンドからしても
今の会社で当面は自分にふさわしい仕事ができそうだ。

でも、心のどこかで、う思ってる:
いつか資本の原理からはずれて、医学と同じくらいわかりやすい
貢献ができたら・・。概念としては、ボランティアとかNPOに近い。
もし今後20年間くらいのサラリーマン生活で一生分稼げて、
その次のセカンドステージで、NPOでも立ち上げて、
ひたすら恵まれない人々を助けるような活動をひたすら続ける
ような人生を夢想してみる。宝くじでも当たれば実現可能かなあ?
うーむ、まだよく練れていない。もうしばらく夢想します。


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