(MOZ) ちょっとまじめな話。
芥川賞受賞者が本日発表された。 別に史上最年少だとか、女性2人ダブル受賞だとか、 そのあたりは全く関係ない(というか、むしろ歓迎)。 ただしイヤな予感が的中。 金原(かねはら)ひとみ「蛇にピアス」。 たまたま書評を読んでいて、 「イヤな本が出版されたもんだ」と思っていたら、 なんとそれが芥川賞。
はっきり言って芥川賞の権威も何も認めていないが、 売れ行きには関係するのは承知、という意味で いわゆる世間に与える影響はまだ残っている。
そして『蛇にピアス』は身体改造の話。 作者に対して難癖を付けるつもりも全くない。 どんな物語を紡ごうと、それはそれで個人の自由。 罪は選考委員にある。
はっきり言って身体改造なんていうのは、 マイノリティであるからこそ意味のある行為。 五体満足な身体、というマジョリティがあるからこそ、 改造されたマイノリティの際だつ意味がある。 (この意味でSMや同性愛とは位相を異にする)
それを「芥川賞だってこんなエッジな行為を認めるんですよ」 という嫌らしい大人根性で作品を受賞させる。
そんな態度が透けて見える受賞に吐き気がする。
世界と折り合いをつけるための身体改造行為に 世間が理解を示したら、その行為は意味を無くしてしまう。 (ファッションで改造する人もいるかもしれないが、それはそれ。 多くの人は世界との関係性に関わる行為であると、私は認識している。)
これは選考委員 村上龍による呪いである。
マイノリティに理解を示したことで、 身体改造行為によって世界と通じていた人々の 退路を断ってしまったという意味において。
ただしね、作品を読んだら印象が変わるかもしれません。。。
しかしマジョリティがあるからこそ引き立つマイノリティを 白日の下にさらしてしまった呪いのつけは 我々の社会が払わなければならないことになるのだ。
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