続き【8月8日の日記の続き〜】
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2003年08月08日(金)
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※ここは、8月8日の日記の続きです。
まぁ、どこまで「資・史料にたよるか?」という問題もあるのですが……。 『史記』どおりにすると、「事実(らしい)」とはどうも違うらしい。 さっきいっていた「威王の即位年」の問題もそうですが、じゃあ、それは史記どおりにするのはやめる……。 ということにして、でも、「事実(らしい)」より『史記』どおりにしたほうが、絶対にいい部分もあるわけでして。 私が、今回それを思うのは、馬陵の戦いでの話。 史記では、馬陵で死ぬのは魏の将軍ほう涓で、生け捕りにされるのが魏の公子。 でも、事実(らしい)では逆……。 出土してまだ三十年そこそこの「孫ぴん兵法」上では、そうなっている。 孫ぴん兵法のほうが、関わった当人の著作物だから、どっちがより正しかろう、ということになれば、史記より後なわけでして……。
それでも、史記の話のほうが、あたしゃ好きなの……(泣)
これを、一番端的に表しているのが、日記の始めのほうにかいた、「蘇秦伝と張儀伝の、年代がおかしい」という話。 史記では「張儀は蘇秦の弟弟子である」「蘇秦が『合従策』を成功させたのち、張儀が『連衡策』を行い、蘇秦は死んで、連衡は結局やぶれて合従に戻り、張儀が死ぬ(そののち、秦が全土統一)」という流れなんですよね。 しかし、やっぱり発掘された、「戦国縦横家書」によると、 「張儀は、蘇秦より一世代上の人物」……らしい。 兄弟弟子でもなんでもない。むしろ、張儀のほうが先輩だし、先に死んでるし、このほうが、歴史の流れとしては、むしろわかりやすい……という(笑・『連衡』その後に『合従』、そして秦の全土統一……と)
でも、そうしてしまうと、話としてはなにも面白くない!!……という……(苦笑)
年代だけ事実(らしい)ほうをとって、話は史記のほうをとる……。 なんて、許されるものだろうか〜??? ……という悩みはあるよね。 全部史記ベースなら、別になにも思わないけど。
「これはこっちの説で、こっちのは史記です」なんて、いちいち説明して回ったりできないので、読んで頂いたときに混乱しやしないかと、それが結局一番の問題点なのかもよ……ね……。
でも、やっぱりほう涓将軍には、馬陵で死んで頂かないと……ええ。 捕虜になってから殺害されても、そういう話はそれで作れるけれど、戦場で死んで頂いた方が、展開的には衝撃的に出来ますので……。 展開的というより、画面的に…なんですが……。 それと、死ぬ本人より、後に残るほうにとって、衝撃的かと……。 史記でも、十八史略のでも、陳舜臣氏(小説十八史略)のでも、伴野朗氏(ほう涓この木の元に死せん)のでも、面白いし大好きなんですが、 なんで、あんなにスッキリしてるんだろう……なー。というのが、私の不満ではあるらしい(笑) なんか、もっとこうゴチャゴチャしててもいいんじゃないかなぁ……。感情が、さー……。 「その能力をおそれていた相手を、つまりは殺せなかった男」と「足を奪われて、しかし最後には復讐を果たした男」の関係なんだから……。 あのね、ほう涓の理屈って、やっぱりおかしいよ。 『罪をきせて、足切りの刑にしちゃえば、もう世には出てはこれないだろう』 ……って理屈?おかしいだろう??? 相手の能力に嫉妬して、おそれていて、奸計にはめて刑を与えたのなら、死刑にまで持ち込めば、それまでじゃん……。 その時、ほう涓は魏の将軍で、孫ぴんは在野の人なんだから……。 (注:陳氏か伴野氏か、どっちか、足切って、自分の屋敷に軟禁して、自分が出世していく様をみせてやる……とかいう根暗い話があって、ミョーに納得はしましたが(笑)その話はもうずっと忘れていたんですが、私のも自宅に軟禁してる…っー話になってる……な。真似じゃないんだけど……。私が軟禁好きなだけで(苦笑)史記ではさすがにそうはなってはいないけれども、どこかから脱出を計ったのは、史記でもたしかなので)
ってことは、やっぱり殺せなかったんじゃん……。
だから、もっと複雑でもいいんじゃないかな……とか。感情的に……。
あと、復讐を果たした以後の孫ぴんの話は、私は見たことがない……。 もうちょっと複雑でも、いいような気が……する……。
だって、もう、考えちゃったんだもん。←一番の理由は……。 (しかも、上手くタイトルが絡んだ…)
あっ、もう畜生、ど畜生ー!! 描きてえ、今すぐ描きてぇよぅ……(泣)
でも、論語以外のものを、たくさん読む必要があるしな……。 (論語はほおっておいても読むので)
どうでもいいことなんですが、もう、さっきから一時間半くらい(電話の前もだから、もっとか?)「BabyBoo」の「キミノミカタ」という歌を流しっぱなしです。 すごい好きだー〜v なんかの番組の歌らしいけど、私はラジオで流れてたので、ツボをつかれたらしい。 久々に、一聴のみで、心にヒットしまして……。 たぶん、声が、ものすごい好み〜。
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おまけ:去年の今頃の話…
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